富士フイルムのカメラボディの販売台数は7月の時点で昨年の2倍を達成

デジカメWatch に、富士フイルム光学・電子映像事業部マネージャーの岩田治人氏、神前秀介氏のインタビューが掲載されています。

【フォトキナ】海外でも高級ミラーレス機が伸びてきた――富士フイルム

  • (RAW同時記録のJPEGでフィルムシミュレーションができないのはなぜ?)そこは必要な機能として認識しているので、対応したい。
  • (今後のレンズ開発における方向性は?)今回は「XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR」、「XF 56mm F1.2 R APD」の2本を発表している。前者のような明るいズームレンズも今後拡充するが、後者のようにアポダイジングフィルタを用いた特徴的描写のレンズなども同時に揃えていく。来年も5本を出す計画だ。
  • 方針としては、やはり画質優先。たとえば「XF 16-55mm F2.8 R WR」は、あえて手ブレ補正機能を入れていない。やはり補正レンズを挟むだけでも画質は落ちるので、単焦点レンズ並みの画質を大口径標準ズームレンズに求める方々に最高性能を提供したいと考えた。
  • 初期に発売していたレンズ設計のリフレッシュを行っていくか、あるいはフィッシュアイやシフトレンズなど、いろいろやろうと思えばできることはある。愚直に面白い、いいなと思えるレンズを順に出していく。
  • (今後のビジネスプランは?)今後、大きく戦略が変わることはない。中判センサー、フルサイズセンサーなどが欲しいといろいろなところで言われているが、センサーのサイズは今後も変えるつもりはない。それよりも、軽量かつ高画質という方向に向かっている。
  • コンパクトデジタルカメラは急減していて、昨年に比べてマイナス28%ぐらいだが、実は一眼レフカメラも19%ぐらい減ってる。ところが、ミラーレス機が41%も成長した。これはワールドワイドでの数字。中でも高級ミラーレス機が伸びていて、その分、一眼レフカメラが落ちている。
  • 富士フイルムのカメラボディで言うと販売台数は、昨年1年間の売上に対して2倍の数字を7月の時点で達成している。つい、先日までは、ミラーレス機市場が大きいのは日本とアジアだけだと言われていたが、欧州でのミラーレス機は金額はベースで56%増で、富士フイルムだけだと+120%超にまで達した。米国市場もミラーレス機が前年比67%増で、富士フイルムが2.6倍。月によってはソニーα7の単機種を抜くこともあったほどだ。

 

最近、海外でミラーレス機が伸びているという話をよく聞きますが、富士フイルムも例外ではないようです。今までミラーレスが不人気だった欧州や米国でも本格的に普及し始めたようなので、業界の勢力地図が変化する可能性もあるかもしれませんね。

センサーサイズに関しては「今後も変えるつもりはない」ということで、フルサイズ機について富士フイルムは以前よりもきっぱりと否定するようになりましたね。

あと、16-55mm F2.8 は海外のインタビューでも述べられていましたが、やはり手ブレ補正ははずされるようです。