リコーイメージング社長のインタビューが掲載

デジカメWatch に、リコーイメージング社長 赤羽昇氏のインタビューが掲載されています。

【フォトキナ】個性を持たない製品は作らない――リコーイメージング

  • (ペンタックスブランドのカメラを、どのような方向に進めたい?) 今の時代においてリコーイメージングが進む方向は、個性化やコンセプト面での差別化だ。スマートフォンがカメラ市場に影響を与えていることは確かだが、スマートフォンにカメラが近づくのが正解かというと、ちょっと違うのではと思っている。ペンタックスがやるべきなのは、そうしたいまどきのコミュニケーションスタイルに近づくことではなく、時間を超越して記憶に残る映像を創りだすことだと思う。
  • ペンタックスブランドで言えば、やはり中判のPENTAX 645Zは技術の王道として、引き続き最高の製品を提供し続けて行かねばだめだろうと考えている。単に解像度の高い写真が得られるだけではダメで、"空気"が滲み出す風合いのようなものまで捉える。ここはペンタックスがやるべき領域。
  • もうひとつは"個人化"への取り組み。カラーバリエーションだけでなく、個人化(パーソナライゼーション)に関して多様な角度から考え続けなければならない。
  • ペンタックスの強みは、風景写真に代表されるような絵作りの強みにもある。電気的な性能を改善するだけではマネできないところ、写真をよく知っている会社だからこそのノウハウが強みだ。
  • K-3も今後進化させるが、単なる正常進化だけではダメで、ユーザーの幅を拡げる工夫が必要でだろう。ただ、明確な解はまだ見つかっていない。
  • 今年もQ-S1という新製品を出しましたが、交換レンズを付け替えて撮影することの愉しさを拡げるというところにまでは至っていない。しかし、Qマウントカメラの良さを、本来知ってもらいたいユーザー層に届けるためにファッション系のコミュニティなどにも働きかけているし、その幅は今後も拡大して良さを伝えていく。
  • GR人気の高さを社長として強く実感している。ファンの期待に応えねばならない。GRの影が薄くなるのも困るが、GRを支持する声が強いために、それを変えにくいというジレンマはあって悩ましい。いろいろな方向は検討の議題に何度も上がっており、どれが一番いい方向かを悩んでいるところだ。

 

今後の新製品に関する具体的な話はありませんが、リコーイメージングは、スマートフォンとカメラを融合させたような製品にはあまり興味はないようで、あくまでもカメラから出てくる絵で勝負したいようですね。

K-3後継機に関してはまだ規格を練っている段階のようなので、登場は少し先になりそうな雰囲気です。あとできれば、最近よく話題になっているフルサイズ機についても一言聞いて欲しかったところですね。