オリンパスのPROシリーズのレンズはSHGよりも高い解像力を目標にしている

デジカメWatchに、オリンパスの開発陣の「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」に関するインタビューが掲載されています。

小型高性能をどう実現したか――オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」

  • 「M.ZUIKO PRO」は、どんな撮影環境でも最高の画質を提供する目的で、(「M.ZUIKO PREMIUM」よりも)さらに上のグレードの光学性能や防塵防滴、堅牢性などを備えている。
  • PROの位置付けは「SUPER HIGH GRADE」と 全く同じということではなく、「SUPER HIGH GRADE」シリーズより高い解像力を目標にしている。
  • (4/3のSHGシリーズに比べると暗いのは?)基本的にはマイクロフォーサーズシステムには小型化という大きな柱があるので、機動性と画質面のバランスを考え、今回はF2.8通しズームからPROシリーズを開始した。
  • フォーカスレンズ群を軽くする必要があったので、フォーカスレンズにはパワーを持たせても収差バランスが崩れにくく、直径も小さくできる非球面レンズを採用した。
  • 特殊硝材が多くなるとコストも上がるが、レンズ構成の構成枚数が減ればコストが減り、製造上も作りやすくなるメリットもあるので、なるべくレンズの構成枚数を減らす方向で設計した。
  • 設計上ボケにはかなり配慮している。MTFを上げてシャープにという方向性は基本だが、ボケにもこだわろうということで、例えばいわゆる玉ボケの口径食の問題にしても、なるべく周辺部まで光量を確保して円形を維持できるようにしている。
  • DUAL VCM の一番のメリットは、近接撮影ができること。今回は70cmまで寄れるので望遠端では0.21倍の撮影倍率が得られる。あとはAFの高速化、小型軽量化にも貢献している。
  • テレコンバーターは、40-150mm F2.8 PROと開発発表した300mm F4 PROの2本に最適化して設計しているので、十分に高画質を維持できる。AFスピードも同等のパフォーマンスが維持できるように設計しているので落ちない。対応レンズが限られるのは、テレコンバーターのボディマウントからレンズが出っ張る構造になっているため。対応レンズ以外は、装着できたとしても動作の保証はできない。

 

オリンパスED40-150mm F2.8 PRO は、オリンパスの最新の技術が盛り込まれた、とても力の入ったレンズのようですね。このレンズの光学性能は、カメラマンやレビューサイトが非常に高く評価しているので、オリンパスの今後のPROシリーズのレンズにも大いに期待できそうです。