パナソニックは8Kを視野に入れて開発に取り組んでいる

デジカメWatch に、パナソニックの山根洋介氏と前田将徳氏のインタビューが掲載されています。

メーカー直撃インタビュー:パナソニック編

  • (一眼レフカメラの今後は?)高画素化の道を進むと思う。
  • (ミラーレスカメラの今後は?)一眼レフと同等性能であれば、さらなる小型化が可能であり、また一眼レフと同等サイズであれば、さらなる高性能化・高画質化が可能であると考えている。加えて、動画記録に対する親和性が一番高いと思っている。現時点では4Kフォトの画素数が静止画に比べて低いが、8Kになると3,200万画素になって、動画と静止画の壁がなくなる。
  • (まったく新しいデジタルカメラの可能性は?) CM1のような通信融合型カメラも新たな方向性の1つと考えている。
  • (イメージセンサーはサイズの大型化に向かう?) 単純に大型化に向かうというよりは使用目的に応じて最適なセンサーサイズが採用されると考えている。
  • (イメージセンサーはもっと高画素化に向かう?) 高画素化への方向はなくならないと思う。しかし画素数増加による電力アップや、画素ピッチの小型化、光学性能とのバランス、手ブレも生じやすくなるといったデメリットも発生する。これらのデメリットを克服していきながらも、高画素化の流れを見て行く必要がある。
  • 我々のレンズはかなりの高解像度まで耐えられる設計になっているので、画素数が上がれば上がるほどレンズの性能を活かせるようになってくる。我々は現在8Kを視野に入れて取り組んでいるので、撮像素子の解像度も今よりももっと上がっていくと思う。
  • (動画の搭載で一番大変なのは?) 開発陣にとって一番苦労するのは熱対策だ。4K動画になるとフルHD動画よりも処理が4倍かかるので、デバイスの電力を抑えながら、一方で発熱を効率的に放熱できる筐体設計も非常に重要になってくる。
  • (マイクロフォーサーズより大きなセンサーサイズの採用は?) 解像度はどんどんあがっていくなかで、ベストバランスのセンサーサイズを選んでいこうと思っている。現状ではそれがマイクロフォーサーズであると考えている。ただ、将来的にマイクロフォーサーズだけでいいのか? という点は、これからの課題になると考えている。
  • (パナソニックにとって中判カメラは必要?) 写真愛好家を視野にしたカメラ開発を基本にしているので、スタジオ撮影やプロフェッショナルを軸にした中判カメラに取り組む意思は、遠い将来は別にして、今のところない。

 

パナソニックは、これからも動画に注力していくようですね。現在、GH4の4Kフォトが注目を集めていますが、8Kの時代になると、動画からの切り出しでも3200万画素になるので、いよいよ写真の撮り方が変わってくるかもしれませんね。

あと、今のところ国内での発売はありませんが、CM1のようなスマホタイプ(?)のカメラの今後の展開も気になるところです。