オリンパスED7-14mm F2.8 PROは開放から際立った解像力

ePHOTOzine に、オリンパスの超広角ズーム「ED7-14mm F2.8 PRO」のレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko Digital ED 7-14mm f/2.8 PRO Review

  • 鏡筒はツヤ出し仕上げのハイクオリティで頑丈な素材、マウントは金属製で、マウントにはゴムのシーリングが施されている。頑丈な造りとF2.8通しの明るさにもかかわらず、重さははずか534グラムしかない。
  • 前玉が半球状になっているため、フィルター枠は用意されていない。
  • フォーカスリングを手前に引くと距離目盛りが現れ、自動的にMFモードに切り替わるが、レンズ交換時に簡単に動いてしまうので注意が必要だ。
  • 最短撮影距離はズーム全域で20cmで、クローズアップ撮影や引きのない場所での撮影に理想的。
  • 解像力は、7mm(※原文は12mmになっていますが、7mmの間違いだと思われます)では中央は開放から既に際立った値(outstanding)で、隅は素晴らしい値(excellent)だ。回折の影響のため、この焦点距離では絞っても解像力は改善しない。
  • 10mmでは開放時の解像力は若干低下するが、とは言え、それでもなお開放から画面全域で素晴らしい値(excellent)だ。F4に絞ると、中央は際立った値(outstanding)で、隅は素晴らしい値(excellent)になる。
  • 14mmでは、中央は開放でとても良好な値(very good)で、隅は良好な値(good)だ。F4からF5.6に絞ると、中央は素晴らしい値(excellent)、隅はとても良好な値(very good)になる。
  • 色収差は0.5ピクセルを超えることはほとんどなく、ズーム全域で極めて良く補正されている。
  • 周辺光量落ちは、7mm開放で1.52EV、14mmではわずか1.27EVで、良く補正されている。F5.6に絞ると、ズーム全域で見た目に均一になる。
  • 歪曲は自動補正されるが、未補正の状態では7mmで1.73%のタル型で、14mmで0.61%に減少する。歪曲の形はどの焦点距離でも、画面全域で整っているので、後処理での補正はとても容易だ。
  • 逆光では、太陽のような強い光が画面内に入ると、フレアが発生し、コントラストの低下が顕著だ。
  • 価格は1000ポンド前後で、このレンズのクオリティからすると、コストパフォーマンスは良好だ。
  • このレンズは際立ってシャープで、使い勝手もよく、頑丈で防塵防滴の鏡筒を採用している。若干フレアは出やすいかもしれないが、極めて広い画角とコンパクトなサイズを考えると、多くの人はこの欠点を許すことができるかもしれない。
  • 良い点: 開放時の際立った解像力、比較的小型軽量、頑丈な造り、防塵防滴、MFに素早く切り替えられる、コストパフォーマンスが良好、色収差が素晴らしく良く補正されている。
  • 悪い点:レンズ交換時にAF・MFのモードが容易に変わってしまう、フレアがかなり出やすい。

 

このレンズは、大口径の超広角ズームにもかかわらず、ワイド端では開放から驚くような高解像力ですね。テレ端では少し解像力は低下しますが、超広角ズームでここまで解像力が安定していれば全く問題はなさそうです。

弱点として逆光耐性があげられていますが、これは前玉が突出しているタイプの超広角レンズの共通のウィークポイントなので、仕方がないかもしれませんね。