キヤノンEF11-24mm F4Lは極めて高性能なレンズ

DxOMark に、キヤノンの超広角ズーム「EF11-24mm F4L」のスコアとレビューが掲載されています。

Canon EF 11-24mm F4L USM lens review

 テスト機は5D3   EF11-24F4   Sig12-24F4.5-5.6   EF16-35F4IS   EF16-35F2.8II 
DxOMarkスコア 21 15 22 20
解像力 15P-Mpix 12P-Mpix 15P-Mpix 12P-Mpix
透過 4.5T 5.8T 4.5T 3.3T
歪曲 0.4% 0.9% 0.4% 0.5%
周辺光量落ち -1.8EV -2.1EV -1.4EV -1.5EV
色収差 15μm 20μm 6μm 13μm

  • DxOMarkの総合スコアは、22MPの5D3で21で、EF11-24mm F4は極めて高性能なレンズだ。ズームレンズであることを考えると、解像力は画面全域で非常に高いレベルだ。いくらか像面の湾曲が見られるが、このレンズの極端なスペックを考えれば光学性能は際立っている。
  • このレンズはズーム全域で開放からシャープで、周辺光量落ちも比較的少ないので、開放から完全に実用になる。
  • 最も印象的なのは歪曲の補正で、キヤノンは、歪曲を穏やかなレベルに抑えるために力を尽くしている。歪曲は11mmでは単純なタル型で、非常に小さい。歪曲の形は超広角でよく見られる陣笠ではない。望遠側では歪曲は、ほとんど無いも同然だ。
  • 色収差は周辺部でいくらか目立つが、絞れば改善される。
  • EF11-24mm F4LはF2.8の明るさと引き換えに、(F4にすることで)広い画角を画質に妥協すること無くカバーしている。価格も比較的入手しやすい。

 

EF11-24mm F4L は、11mmスタートという極端なスペックにもかかわらず光学性能は非常に優秀で、全域で開放から十分に実用になるのは素晴らしいですね。広角端でも歪曲が小さく、陣笠にならないので、建築写真にも使いやすそうです。

最近のキヤノンの超広角レンズは、EF16-35mm F4 ISもそうですが、一昔前のレンズと比べると、かなり性能がよくなっているという印象です。