リコーGR II は一眼レフと同レベルの高画質が得られるコンパクトカメラ

ePHOTOZine に、リコーのハイエンドコンパクト「GR II」のレビューが掲載されています。

Ricoh GR II Review

  • ボディはマグネシウム合金で頑丈な造りに感じる。表面のザラザラした仕上げは高級感がある。
  • Wi-Fi には、スマートフォンとの接続機能があり、撮影した画像の表示だけでなく、カメラのリモート・コントロールも可能だ。
  • バッテリーライフはCIPA規格で320枚で、これは旧型の290枚から改善されている。充電はUSB経由でUSBアダプターが同梱されているが、USBケーブルは多くの他のコンパクトやスマートフォンに採用されている標準的なマイクロUSBケーブルではない。
  • シャッターレスポンスは非常に速く、AF速度も良好だ。連写はJPEGで4コマ/秒(スローダウンまでに100枚以上)、RAWでは6.6コマ/秒(スローダウンまでに10枚)で、スローダウンまでに撮影可能な枚数は旧型から改善されている。
  • サンプル画像は、デフォルトの設定ではコントラストが低く、発色がかなり控えめ(彩度が低い)で、フイルムを思い起こさせる。ダイナミックレンジは良好で、露出は信頼できる。
  • レンズは中央は非常にシャープで隅も良好だ。時折モアレが見られるが、RAW現像時に色モアレ補正する機能が用意されている。歪曲は非常に小さい(自動補正されている)。パープルフリンジと色収差は、ハイコントラストな部分以外ではほとんど見られない。
  • マクロは10cmまで寄れるが、AFは近接撮影では迷う。
  • ノイズはISO100から1600までは少なく、ディテールも良好に保たれている。ISO3200から6400では、まだ良好な結果が得られるが、ノイズは増え、ディテールも減少する。ISO12800ではノイズが強烈になるので、可能なら使用を避けることを勧めるが、縮小してWebで使用するなら実用になるかもしれない。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯ではノーマルWB・マルチエリアWBにかかわらず暖色に傾き、白熱灯用のプリセットを使うとより正確な結果が得られる。蛍光灯ではオートホワイトバランスは若干暖色で、蛍光灯のプリセットがより正確な結果を得られる。
  • 多くのデジタルフィルターが用意されているが、自動パノラマモードは用意されていない。
  • 動画はフルHD 30fps、ステレオ音声で録画が可能だが、このカメラはウィンドノイズを拾いやすく、AF使用時はフォーカシングノイズも拾ってしまう。動画の品質は、このサウンドの問題のため予想したほど良くはなく、また手ブレ補正が無いので、録画時は三脚の使用を勧める。
  • 価格は599ポンドで、コストパフォーマンスはとても良好だが、もし(後付けの)光学ファインダーが必要ならもっと高くなる。
  • GR II は、旧型からわずかな改良に見えるかもしれないが、Wi-FiとNCFの搭載でGR II は今どきのカメラに仕上がっている。28mm F2.8 レンズは、非常にシャープでディテールに富む良好な性能で、APS-Cのセンサーとの組み合わせで、一眼レフと同じような極めて高い画質が得られる。ズームが不要で、ポケットに入る高画質のカメラを探している人には、GR II が理想的なカメラだ。大いに推薦。
  • 良い点: APS-Cで最小のサイズ、ハイクオリティなレンズ、ポケットに入る小さな金属製ボディ、素晴らしい高感度性能、素早い応答性、DNGのRAWファイル、バッテリーライフの改善、Wi-Fi・NFC内蔵。
  • 悪い点: 充電に標準のマイクロUSBケーブルが使えない、スチルと動画にいくらかモアレが見られる、オートホワイトバランスで強い色かぶりが残ったままになる、パノラマモードが無い。

 

GR II は、Wi-Fiが内蔵され、いくつかの小さな修正が加えられたマイナーチェンジモデルですが、ここでの評価は全ての項目で4.5点(5点満点中)で、推薦マークも付いているので、レビュワーの印象はかなり良かったようですね。

サンプルを見る限りでは、画面全域でシャープでノイズも少なく、小さなボディにもかかわらず非常によく写るカメラという印象です。