ソニーα7R II は高画素化されただけでなく高感度性能も改善されている

ePHOTOzine に、ソニーのフルサイズミラーレス機「α7R II」のレビューが掲載されています。

Sony Alpha A7R Mark II (ILCE-7RM2) Review

  • ボディの造りは極めて良好で、テクスチャーの付いた大きなグリップが採用されておりホールディングに優れている。ボディはα7Rよりも若干大きく重い。大きなレンズや、マウントアダプタを使用する場合は、オプションのバッテリーグリップを使用するとよりバランスが良くなる。
  • 可動式の液晶モニタは、ボディにぴったりと収まっているので、少しボディから引き出しにくいと感じる。液晶は視野角が広く、画質はとても良好だ。
  • EVFにはアイセンサーが付いていて、目で覗くと自動的にEVFに切り替わるが、このセンサーは敏感すぎるように感じる。EVFは非常にクリアでシャキっとしていて、画質は素晴らしい。
  • メニューは分かりやすく配置され使いやすいが、設定項目が多いので、メニューのレイアウトに慣れていないと目的の設定を探すのにとても時間がかかる。
  • バッテリーライフはCIPA規格で340枚(EVF使用時は290枚)で、ミラーレスカメラとしては良好だ。
  • AFは、装着するレンズにもよるが比較的速い。連写はJPEGで4.2コマ/秒でスローダウンまでに30枚撮影することができ、30枚をメモリーカードに書き込むのにおおまかに言って10秒かかる。RAWでは連写は5コマ/秒で、スローダウンまでに20枚撮影可能で、メモリーカードへの書き込みに18秒かかる。
  • サンプルではディテイールが素晴らしく、色再現と色乗りも良好で、露出も信頼できる。カメラ撮って出しのJPEGはシャープだ。
  • 高感度は、低ノイズとベストのディテールを求めるならISO1600までの使用を勧める。ISO3200から6400でもまだ良好な結果が得られるが、ノイズが若干増え、ディテールは減少する。ISO12800とISO25600ではノイズが強くなるので、可能なら使用を避けることを勧めるが、リサイズしてWebで使うなら実用になるかもしれない。ISO51200とISO102400は、ノイズが多くディテールが少ないので使用を避けるのがベストだ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では若干暖色になるが良好な性能で、プリセットではより正確な結果を得られる。蛍光灯でもオートホワイトバランスは良好で、プリセットでは更に正確な結果が得られる。
  • 自動パノラマ機能が用意されており、パノラマ画像は高解像度でつなぎ合わせも上手く、結果はとても良好だ。
  • 4K動画は、カメラ内部のメモリーカードに録画可能だ。動画の画質は良好で、手ブレ補正は動画の手持ち撮影で画面を安定させるのに効果的だ。
  • ソニーは42MPセンサーで、高画素化しただけでなく裏面照射化で高感度ノイズも改善している。α7R II には5軸手ブレ補正と、振動の少ないシャッターが採用されており、手持ちでもシャープな画像が得られる。価格はD810よりも250ポンド高いが、5Dsよりは400ポンド(5DsRより600ポンド)安価で、コストパフォーマンスはとても良好だ。もし、高画素フルサイズ機に投資する資金があるなら、α7R II は有力候補になるはずだ。
  • 良い点: 素晴らしい画質、5軸手ブレ補正、画素数を考えると印象的な高感度性能、バッテリーが2個同梱されている、拡張ISO範囲、4K動画、Wi-Fi・NFC、ソニーPlayMemoriesアプリケーション、2軸電子水準器。
  • 悪い点: 5コマ/秒の連写は一部の人には遅すぎるかもしれない、USB3なら転送速度がもっと速かった。

 

ePHOTOzineのα7R II の評価は、コストパフォーマンス以外は全て5点満点(コストパフォーマンスだけ4.5点)と、極めて高い評価になっています。α7R II は、42MPセンサーの性能が高く評価されていますが、それに加えて、シャッターの振動低減のようなメカ的な部分をきちんと改良してきたところもポイントが高いですね。