DxOMarkにシグマ24-35mm F2 DG HSM のスコアが掲載

DxOMark に、シグマの大口径広角ズーム「24-35mm F2 DG HSM Art」のスコアとレビューが掲載されています。

Sigma 24-35mm F2 DG HSM Art Nikon mount review 

 テスト機はD810   Sigma
24-35mm F2 DG 
 Nikon
24-70mm f/2.8E VR 
 Tamron
24-70mm F2.8 VC 
DxOMarkスコア 36 28 31
解像力 26P-Mpix 19P-Mpix 22P-Mpix
透過 2.2T 3.1T 3.1T
歪曲 0.4% 0.6% 0.3%
周辺光量落ち -2.1EV -1.5EV -1.5EV
色収差 7μm 30μm 6μm

  • シグマ24-35mm F2 は、D810で「36」の非常に高いスコアを達成しており、これはこれまでにD810でテストしたズームレンズの中で最も高いスコアだ。
  • 解像力と均一性に関しては、このレンズの性能は際立っている。解像力のピークはF5.6で、開放では焦点距離によって性能が少し変わる。最もシャープなのはズームの両端で、28-30mmでは若干甘いが、それでもなお、周辺部でさえとても良好だ。F2.8に絞ると解像力は画面全域で顕著に改善する。
  • 色収差は、広角ズームでは特に広角端で厳しい傾向があるが、このレンズは非常によく補正されており、問題は無い。
  • 歪曲は広角端でいくらかタル型になるが、おおむね良好だ。しかし、35mmでは糸巻き型が若干強くなる。
  • 周辺光量落ちは最近のレンズとしては若干大きいが、超大口径モデルなのでこれは予想外のことではない。
  • ニコン・タムロンの標準ズームと比べると、シグマのピークの解像力は見事だが、開放ではニコンやキヤノンの標準ズームのF2.8ほどシャープではない。F2.8に絞ればシグマはニコン・タムロンの標準ズームに勝る。
  • 24-35mm F2 は999ドルと手頃な価格で、大口径で光学性能は際立っている。このレンズは24mmと35mmの単焦点を置き換えることができるが、24-70mmの標準レンズほど便利ではなく、また手ブレ補正も搭載されていない。それでも、持ち運ぶレンズの数を減らしたい人には魅力的な選択肢になるだろう。

 

このレンズは、F2の大口径ズームにもかかわらず光学性能は非常に優秀で、F2クラスの24mm、28mm、35mmの単焦点レンズを置き換えることができそうですね。ただ、ズーム域が狭く、F2.8クラスの広角ズームや標準ズームと焦点距離がかぶってしまうので、使いどころは結構悩ましいところかもしれません。