EOS 80Dはキヤノンのこれまでの中級機でベストの製品の1つ

ePHOTOzine に、キヤノンEOS 80Dのレビューが掲載されています。

Canon EOS 80D Expert Review

  • ボディはしっかりとした感触で、電池室やメモリカードスロットの扉部分にはシーリングが施されている。ボディは軽く、手持ちで扱いやすい。
  • 光学ファインダーは大きくクリアで、ファインダーを覗いたままで必要な情報が手に入る。フォーカスポイントも明瞭に表示される。
  • バッテリーライフはCIPA規格で960枚で、70D(920枚)から若干改善されている。
  • AF速度とシャッターのレスポンスは素晴らしく、AFはファインダー使用時でもライブビュー時でも速い。ライブビュー時のAFは、EOS 70Dよりも速くなっている。
  • 連写はJPEGでは6.6コマ/秒でスローダウンまでに56枚、RAWでは6.8コマ/秒でスローダウンまでに18枚撮影することができた(公称ではJPEGで110枚、RAWで25枚)。これは70Dから改善されている。
  • サンプルでは、発色はとても良好で特に肌色は満足のいくものだ。ダイナミックレンジも良好だ。フォーカスと露出は信頼できる。
  • 18-135mm IS STMとの組み合わせでは、カメラのパフォーマンスは良好で、AFが速く信頼性は高い。EOS 80DのAF性能には感心した。これは、大口径単焦点を開放で使ったときでさえ同様だった。
  • 高感度はISO1600までディテールは良好だ。ISO3200とISO6400でも用途によっては実用になる画質が得られる。ISO12800ではノイズが強くなり、彩度も少し低くなる。ISO25600は使用を避けるのがベストだが、小さなサイズなら使えるかもしれない。80Dの高感度は、ISO800以上の色ノイズが減少しており、70Dから改善している。
  • オートホワイトバランスは、最近のEOSに採用されている「ホワイト優先」が80Dにも採用されており、このモードでは素晴らしく正確なホワイトバランスが得られる。このモードは白熱灯用に設計されているが、蛍光灯やミックス光源でも良好な結果が得られる。
  • 動画では像面位相差AFが使用可能で、AF性能は素晴らしい。動画のクオリティは良好だ。
  • 80Dは70DからAFシステムが改善され、ファインダーも大きくなっている。ライブビューのAFとシャッターレスポンスは、OVF使用時とほとんど変わらない。新しい24MPセンサーからは、70Dよりも低ノイズでディテールに富んだシャープな画像が得られる。EOS 80Dは革命的なアップデートではないかもしれないが、70Dの素晴らしい後継機で、これまでのキヤノンのミッドレンジの一眼レフでベストの製品の1つだ。
  • 良い点: 素晴らしい画質、高感度ノイズの改善、AFとシャッターのレスポンスが素晴らしい、ライブビュー時のAFとシャッターレスポンスがOVF使用時と同じくらい速い、オートホワイトバランスのホワイト優先の設定、3インチバリアングルタッチパネルモニタ、視野率100%のより大きくなったファインダー、素晴らしいバッテリーライフ、電子水準器、Wi-Fi・NFC内蔵、マイク端子とヘッドホン端子、ステレオマイク内蔵。
  • 悪い点: オートパノラマ撮影モードが無い、この価格帯のライバル機には連写がもっと速い機種がある。

 

EOS 80D は、ファインダーやAF、センサーなどのカメラの基本的な部分が大幅に強化され、加えて動画も進化しているので、このクラスとしては隙の無い高性能機に仕上がっているという印象です。

新型の24MPのAPS-Cセンサーは、高画素化しながら高感度ノイズやダイナミックレンジも改善されていて、なかなか良い仕上がりのようです。