・Voigtlander 15mm F4.5 Super Wide Heliar Review
- 重さは294グラムとそれほど重くはない。鏡筒は総金属製で見事なクオリティだ。フォーカスリングは遊びが無く、極めてスムーズに回転する。フォーカスリングの回転角は90度と大きく、正確なピント合わせが可能だ。
- テスト画像では色ズレは見られず、色収差はほとんど問題ない。
- 周辺光量落ちは開放では目立つ。F8まで絞れば目立たなくなるが、全面が淡い色の場面ではまだ目に付く。
- 10枚羽根の絞りが採用されており、ボケは、このような超広角レンズにもかかわらず滑らかだ。
- 解像力は、中央は開放ではごくわずかに低下するが、これはF5.6に絞れば素早く解消する。隅はそれほどシャープではないが、F8-F16に絞ればベストの結果が得られる。
- 15mm F4.5は、軽量コンパクトで素晴らしい画質のレンズだ。このレンズは、鏡筒の造りが素晴らしく、フォーカスリングが滑らかに動くので、使っていて楽しめる。
- このレンズには、隅の解像力に加えていくつかの弱点がある。1つは周辺光量落ちで、F8に絞っても目に付くが、実写では、テスト画像ほどは目立たないだろう。2つ目は、一体型のレンズフードのためにスロットイン式のフィルターが使えないことだ。これは風景写真家には問題かもしれない。799ドルの価格は、このような専門家向けのレンズとしては安価だ。大いに推薦。
Super Wide Heliar 15mm F4.5は、フルサイズ用の15mmの超広角レンズとしては軽量コンパクトで比較的安価なレンズですが、サンプル画像を見る限りでは、しっかりとした描写で、 コストパフォーマンスは高そうですね。
隅は、開放付近ではさすがに甘いようですが、絞れば十分に改善するので、絞り込んで風景を撮る用途なら全く問題はなさそうです。
管理人
wodsさん、nakaさんへ
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
キヤノンユーザー
これのVMマウント版(III型)をα7で使っています。
画面の大部分はギョッとするほどシャープですが、周辺部は色収差(或いはパープルフリンジ)が目立ちます。(「レンズ補正」アプリで簡単に消せますが)
一方、このEマウント版の評価では色収差/パープルフリンジはほとんど問題にならないと書いてあります。
これはEマウント版ではレンズ側で改善がなされたのか、それともレンズ情報がボディ側にもたらされることで、デジタル的に色収差が消されたのか、どちらなんでしょうね。
たらぞう
>キヤノンユーザーさん
私もA7でワイドヘリア-(1型ですが)使ってます。
A7は広角系を使用するとパープルフリンジの発生すごいですよね。
GR21mmとかも結構転んでた記憶があります。
>どちらなんでしょうね。
たぶんA7R2のボディを使って評価しているせいではないでしょうか?
以下のサイトをみて知ったのですが、
http://tkysstd.com/wp/?p=9355
A7R2は裏面照射になったおかげで、Mマウントの広角レンズでフリンジを出しにくくなっているようです。
虚弱体質
やはり15mmは非常に高い評価のようですね。
VMマウント版の時からカリカリ感は素晴しいようでした。
ところで12mm F5.6は当初予定で4月だったのが8月に延期となっていますがその後音沙汰がありません。
かなり注目しているのですが予定通りに出てくるでしょうか?またこの15mmのような解像力を12mmでも発揮してくれるのでしょうか?
大いに期待しています
rov
VMバージョンをライカMtyp240で使っています。
パープルフリンジは少し出ます。歪曲は極小で建築撮影に使えます。中、近距離では全域でおそろしいほど解像します。無限遠風景では絞っても周辺解像度が落ちますが、像面湾曲で周辺のピントが少し手前に倒れているようです。インテリアではむしろ手前までパンフォーカスになってくれます。コントラストや逆光性能はたいへん良好で周辺光量もf5.6以上なら気になりません。先代にあったような周辺色かぶりはありません。
総じて、一眼レフ用の超広角ズームに比べてカチッと写る印象です。MFがしやすいので建築撮影には最高のレンズだと思います。
waku
>虚弱体質さん
>12mm F5.6は当初予定で4月だったのが8月に延期となっていますがその後音沙汰がありません
VM版は12mmF5.6は生産中止となり、10mmF5.6が7月21日発売となっていると思っているのですが、12mmF5.6のIII型が出るのでしょうか?
waku
申し訳ありません。
12mmF5.6のIII型の開発発表がされていました。
失礼しました。