・Carl Zeiss Milvus 2/35 ZF.2 Nikon lens review
テスト機はD800E | Milvus 2/35ZF2 |
Distagon 2/35ZF2 |
Tamron 35F1.8VC |
Nikon 35f/1.8G |
Sigma 35F1.4Art |
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DxOMarkスコア | 40 | 36 | 42 | 36 | 43 |
解像力 | 29P-Mpix | 24P-Mpix | 29P-Mpix | 27P-Mpix | 30P-Mpix |
透過 | 2.3T | 2.3T | 2.1T | 2T | 1.6T |
歪曲 | 0.4% | 0.4% | 0.2% | 0.4% | 0.3% |
周辺光量落ち | -1.7EV | -1.7EV | -1.4EV | -1.7EV | -1.8EV |
色収差 | 11μm | 11μm | 4μm | 14μm | 6μm |
- Milvus 35mm F2 ZF.2のスコアは40で、D800Eでテストした全ての単焦点レンズで20位以内に入っており、35mmの単焦点レンズの中では、シグマ35mm F1.4 Artとタムロン35mm F1.8 VCに続く3位だ。
- 解像力のスコア29P-Mpixは際立った値で、D800Eのセンサーの解像力を最大限に活かしている。このレンズの解像力は全ての絞り値で画面全域で均一で、開放のF2でも非常に良好だ。F2.8に絞ると、解像力はピークに達する。
- 歪曲は0.4%でよく補正されており、後処理での補正はそれほど必要ないだろう。
- 周辺光量落ちは開放で-1.7EV、F2.8で-1EVで、F4以上に絞っても完璧には解消しないものの、一番隅の部分で0.33EV前後のわずかな値だ。
- 色収差は、F2とF2.8では一番の隅の部分でいくらか目立ち、F4以上では周辺部で穏やかな色収差がいくらか見られる。
- 旧型のDistagon 2/35と比べると、解像力は新型のMilvus 2/35が高いが、その他の項目は似たような性能だ。ニコンの35mm f/1.8Gとの比較では、開放ではMilvusが若干解像力でリードしているが、F2.8からF11では、ほとんど同じだ。
- タムロン35mm F1.8とシグマ35mm F1.4との比較では、タムロンとシグマはF2とF2.8では、Milvusと同程度の解像力だが、F4からF8のピークの解像力はタムロンとシグマが若干高い。
- Milvus 2/35は、隅々まで解像力が高く際立った性能のレンズだ。このレンズは、より高価なニコンやツァイスの35mm F1.4よりも上位にランクされており、タムロンSPやシグマArtの35mmとは非常にいい勝負だ。
Milvusシリーズは、50mmと85mm以外のレンズは従来の光学系を踏襲していると言われていますが、テストをすると、どのレンズも旧型よりも解像力がかなり上がっているようで、このMilvus2/35も例外ではないようです。
他のサードパーティー製レンズとの比較では、スコアの数値は若干タムロンやシグマが優っていますが、Mivlusと大きな差ではなく、いずれも非常にハイレベルですね。
OU
サードパーティーが頑張ってますね。
純正も底上げ図りますので、
飽くなき競争はユーザーにとっていいことです。
お財布にだけはあまり優しくありませんが。
かたす
こうしてみると、パッとしない印象だったTamronのレンズは凄いんですね。手ぶれ補正も含めると実質の画質はかなりいいのでは。
きっちり最新レンズの性能を持っているMilvusと味のある旧シリーズの使い分けも楽しそうですね。
Luminaire
35mmF1.4DGはやはり高性能ですね。
ZAKANA
Milvus2/35は非球面レンズ不使用でこのスコアは立派と思います。