ツァイス「Batis 2.8/135」は際立った性能だが価格が非常に高い

Photography Blog に、ツァイスのEマウント用の望遠単焦点レンズ「Batis 2.8/135」のレビューが掲載されています。

Zeiss Batis 135mm f/2.8 Review

  • 重さは614グラムとかなり重いが、テスト機に使用したα7R II とのバランスは良好だ。鏡筒は総金属製で、造りは見事だ。マウント周囲には、防塵防滴のシーリングが施されている。
  • このレンズには、手ブレ補正が内蔵されており、α7R II のボディ内手ブレ補正との併用で、4~4.5段分の効果が得られる。
  • フォーカスリングは、遊びが無く、非常に滑らかに回転する。回転角が大きいので、正確なピント合わせが可能だ。鏡筒の有機ELディスプレイは、暗い場所でも見やすい。
  • AFは、α7R II との組み合わせでは静かで速く、被写体には0.1秒前後でロックする。明るい場所では、AFはそれほど迷うこともなく、ほとんど全てのケースで正確に合焦したが、暗い状況では、AFは遅くなり精度も低くなって、少々苦戦した。AFの作動音は静かなので、動画にも向いている。
  • 色収差は、非常にハイコントラストの部分で見られるだけで、大きな問題はない。
  • 周辺光量落ちは開放では目に付く。F4に絞ると周辺光量落ちは目立たなくなるが、状況によっては、まだ目に見える。
  • 歪曲は糸巻き型がかなり目立つ。
  • 最短撮影距離は87cmで、それほど寄れない。
  • ボケは非常に滑らかで、F4に絞ってもボケは美しく滑らかだ。
  • 解像力は、中央は開放から見事で、F4からF16でピークになる。隅の解像力も素晴らしく、ここではF4からF16が解像力のピークだ。開放時にはわずかな解像力の低下が見られるが、F4では解消する。
  • Batis 2.8/135は際立った性能の中望遠レンズで、解像力は画面全域で高く、42MP機でもディテールは極めてシャープだ。このレンズは性能面での欠点はほとんど無いが、最も大きな問題は、1999ドル/1749ポンドの非常に高い価格だ。

 

Batis 2.8/135は、135mm F2.8としては大きく重いレンズですが、その分、光学性能は非常に優秀なようです。

問題として挙げられているのはやはり価格で、国内でも最安値で21万円を超える価格なので、高性能で魅力的なレンズとは言え、そう簡単には手に入れられませんね。