Batis 2.8/135 は画面全域で驚くほど均一な解像力

ePHOTOzine に、ツァイスのEマウント用の望遠単焦点レンズ「Batis 2.8/135」のレビューが掲載されています。

 ・Zeiss Batis 135mm f/2.8 Apo Sonnar T* Review

  • 金属製の鏡筒はしっかりした造りで、ハイクオリティなレンズを持っているという信頼感がある。α7シリーズのボディとのバランスは良好だが、鏡筒はコンパクトとは言えない。フォーカスリングは、ゴムの部分にホコリが付きやすい。このレンズのハンドリングは申し分ないものだ。
  • AFは静かで速く、迷うこと無く常に合焦した。
  • 最短撮影距離は0.87m(最大撮影倍率1:5.3)で、アップのポートレート撮影などの近接撮影に非常に役に立つ。
  • 解像力は、F2.8からF16までどの絞り値でも中央も隅も素晴らしい解像力(excellent)で、細かく言うなら、解像力のピークはF4からF5.6だ。解像力の均一性は驚くほどで、画面全域で解像力は、ほとんど変わらない。F22でも全域でとても良好な解像力(very good)が維持されており、完璧に実用になる。

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  • 倍率色収差は非常に小さい値で、隅の色ズレも極めて少ない。
  • 歪曲は+1.42%の糸巻き型で、特に建築写真のような歪曲が目立つ被写体では目に付くかもしれないが、一般的な多くの写真ではそれほど気にならないだろう。
  • ボケは見事なグラデーションで、これは、とりわけポートレートには有用だ。
  • 価格は1749ポンドで、高いクオリティを反映して非常に高価だ(キヤノン135mm F2Lは949ポンド、ニコン135mm f/2DCは1149ポンド、ソニー135mm F1.8は1299ポンド)。
  • Batis 2.8/135は間違いなく素晴らしいレンズだ。このレンズは、品質の高さがみなぎっており、価格を除けば欠点はほとんど見当たらない。もし、購入する余裕があるなら、上位の候補になるだろう。
  • 良い点:画面全域の素晴らしい解像力、色収差が少ない、速く静かで正確なAF、美しいボケ、エルゴノミクスが素晴らしい、防塵防滴、光学式手ブレ補正、寄れる。
  • 悪い点:非常に高い価格。

 

Batis2.8/135は、開放から画面の隅々まで高解像力で、申し分の無い性能ですね。実写でも、シャープで発色がよく、ボケも綺麗でとても魅力的な描写に感じます。

唯一の問題点として指摘されているのは価格で、135mm F2やF1.8クラスのレンズよりも遥かに高い価格設定は、ツァイスブランドの高性能レンズとは言え、確かに少々高すぎるような気もします。