PENTAX K-1 II は優れたカメラだが旧型からの改善幅は小さい

ePHOTOzine に、PENTAX K-1 Mark II のレビューが掲載されています。

Pentax K-1 Mark II Review

  • バッテリーライフは。CIPA規格でK-1の760枚から670枚にダウンしているが、それでも一眼レフとしては、まずまずのバッテリーライフだ。
  • 連写はJPEGで4.5コマ/秒(スローダウンまでに22枚)、RAWで4.4コマ/秒(スローダウンまでに13枚)で、公称のJPEGで70枚、RAWで17枚よりも少ない。
  • AFは24-70mm F2.8 使用時は、ワイド端でもテレ端でも非常に速いが、暗い環境では遅くなる。
  • 画質は色再現が非常によく、色乗りも良好だ。露出は概ね信頼できるが、アンダーになる傾向がある。
  • 手持ちピクセルシフト(リアル・レゾリューションの手ブレ補正モード)は、通常の画像との差が極めて少ないこともあったが、ディテールとシャープネスに若干の改善が見られた画像もあった。このモードを使うと、撮影後に処理に時間がかかる。
  • 高感度ノイズは、ISO100からISO3200までは低いレベルだが、ISO6400では少しノイズが増える。ISO12800ではフィルムライクなノイズが出るが、色ノイズは少なく、まだ満足行く画質だ。この感度ではK-1と較べてMark II は少し良好で、RAWでも良好だ。ISO25600以上ではノイズが強くなるのが、Web用なら使えるだろう。
  • AWB(オートホワイトバランス)は白熱灯では暖色になり、マルチエリアAWBの方が正確だが、プリセットが最も正確なホワイトバランスが得られる。AWBは蛍光灯では良好な結果で、蛍光灯のプリセットは4種類あるが、いずれも色が傾き、より正確なホワイトバランスを得るにはマニュアルを推奨する。
  • 動画のクオリティは良好で、音声のクオリティも良好だ。
  • K-1からK-1 Mark II への改善は小幅で、高感度ノイズが改善されているが、ごくわずかだ。手持ちリアレゾは、三脚を使えない場合に画質を改善できる。AF性能は若干改善しているが、低照度では苦戦した。ライブビュー時のAFは比較的遅いままだ。K-1 Mark II はとても優れたカメラだが、既にK-1を持っている場合は、アップグレードを正当化するのは少々難しいだろう。
  • 良い点:リアレゾでよりディテールが豊富で良好な色が得られる、高感度ノイズが若干改善している、ノイズリダクションがカスタマイズ可能、5軸手ブレ補正、LED照明、フレックスチルト式モニタ、防塵防滴、アクセラレーター内蔵、ローパスセレクター、DNGとPEFのRAWフォーマット。
  • 悪い点:ライバルより連写が遅い、レンズの性能を発揮させるにはAFの調整が必要、オートホワイトバランスが今一つ、USB2 / UHS-I が遅い、暗所でAFが遅い、バッテリーライフがK-1より短い。

 

K-1 II は、旧型のK-1 に較べて高感度画質やAFが改善しているようですが、改善幅は大きなものではないようですね。レビューではK-1からK-1 Mark II への買い替えには否定的ですが、アップグレードサービスを利用すれば5万4000円でK-1 Mark II 相当になるので、この価格なら、高感度の改善と手持ちリアレゾで十分に元が取れそうですね。