シグマ40mm F1.4 DG HSM Artは大きく重いが極上の画質が得られるレンズ

PhotographyBlog に、シグマの一眼レフ用の準広角単焦点レンズ「40mm F1.4 DG HSM Art」のレビューが掲載されています。

Sigma 40mm F1.4 DG HSM Review

  • このレンズの全長は13.1cm、重さ1.2kgで、焦点距離を考えると非常に大柄だ。似たような焦点距離のシグマ35mm F1.4 Artよりはるかに大きく、重さは2倍だ。
  • 鏡筒はプラスチックと金属、TSCのミックスで、造りは他のシグマの最近のレンズと同様で素晴らしい。
  • フォーカスリングは幅広く操作しやすい。動きは大変に滑らかだ。フォーカスリングは最短と無限遠で止まらないので、無限遠のセットは若干難しい。フォーカシングはインナーフォーカスで、前玉は回転しない。
  • AFは速く正確で、EOS 5Ds Rとの組み合わせではおよそ0.15秒で被写体にロックする。明るい環境でも暗い環境でも、AFの迷いはあまり見られなかった。AFは非常に静かなので、動画にも向いている。
  • 色収差はいくらか見られるが、それほど目立たない。
  • 歪曲は非常に良く補正されている。
  • 周辺光量落ちは、開放では非常に目立つが、絞るとすばやく改善し、F4まで絞れば、ほとんど解消する。
  • F16からF22に絞ると、とても素晴らしい光芒が得られる。
  • ボケは、我々の目にはとても素晴らしいものに見える。このレンズは、F2でも滑らかで美しいボケが得られる。
  • 解像力は、中央も隅も開放から素晴らしく、F2からF11では際立っているが、F16では回折の影響が見られる。開放では、ごくわずかに解像力が低下するが、これはF2まで絞れば解決する。
  • シグマの40mm F1.4 は大きく重く高価だが、際立った性能のレンズだ。解像力は画面全域で信じられないほど高く、5Ds Rの50MPの画像でも、ティテールは並外れてシャープだ。
  • このレンズの欠点は大きさ・重さと価格の高さで、重さはシグマの35mm F1.4 Artの2倍、Batis 2/40の4倍もあるが、それを気にしないなら、極上の画質が得られる卓越した単焦点レンズだ。

 

サンプルを見る限りでは、40mm F1.4は開放から非常にシャープかつボケも綺麗で、とても立体感のある描写をするレンズという印象です。40mm F1.4とは思えないほど大きく重いレンズですが、この描写は魅力的ですね。

ただ、開放時の周辺光量落ちが、レンズが大きい割りにかなり目立つのが気になるところです(元記事のVignettingの画像を参照してください)。