ニコン「Z 24-70mm f/2.8 S」は見事な解像力でボケも滑らかで美しい

ePHOTOzine に、ニコンのZマウント用の標準ズーム「Z 24-70mm f/2.8 S」のレビューが掲載されています。

Nikon Nikkor Z 24-70mm f/2.8 S Pro Lens Review

  • 重さは805グラムで、レビューに使用したZ7とよくフィットする。鏡筒は強化プラスチックが多用されているが、造りは素晴らしいクオリティだ。
  • ズームリングとフォーカスリングは滑らかに動くが、十分な重さがあり、不意に動いてしまうことはない。有機ELのディスプレイはよいもので、機能的なメリットもあるが、絶対必要なものではない。
  • 24mmの解像力は、中央を見て欲しいが、F2.8からF8まで本当に際立った値(outstanding)で、F11では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 35mmの解像力は、中央はF2.8からF8まで際立った値(outstanding)で、隅はF2.8からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 50mmの解像力は、中央はF2.8からF5.6まで際立った値(outstanding)で、F8とF11では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8からF5.6まで際立った値(outstanding)で、F8とF11では素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 70mmの解像力は中央はF2.8からF5.6まで際立った値(outstanding)で、F8とF11では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8からF8まで素晴らしい値(excellent)で、F11ではとても良好な値(very good)だ。

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  • 倍率色収差は、24mmでは中央はほぼゼロで、隅はごくわずかな色収差が見られるが、その量は非常に少なく完璧にクリーンだ。これは35mmでも同様だ。50mmでは中央の色収差がわずかに増えるが、全体的にクリーンだ。70mmではわずかに色収差は増えるが、非常に低い値で全く問題はない。
  • 歪曲は、カメラのすべての補正をOFFにした状態で24mmで-3.66%のタル型で、これは直線的な被写体では目に付くが、後処理またはカメラ内で容易に補正できる。35mmでは+0.55%の穏やかな糸巻き型で、50mmでは+2.18%の糸巻き型、70mmでは+2.88%の糸巻き型だ。歪曲は、この種のレンズとしてはそれほど大きくない。
  • ボケは、解像力の高いレンズにもかかわらず滑らかで美しい。ピントの合った部分は極めてシャープで、深度から外れると滑らかにボケるので、非常に心地よい画像が得られる。
  • 逆光耐性は期待通りで、フレアは見られなかった。
  • 周辺光量落ちは、24mm開放で-2.67EVで、35mm開放で-2.03EVでそれ以降の焦点距離でも同様だ。
  • このレンズの画質は見事で、数値の計測でもそれが裏付けられている。価格は高いが、このレンズのクオリティは大変に魅力的だ。Z7とこのレンズの組み合わせは全く安い買い物ではないが、このレンズを買って後悔することは決してないだろう。
  • 良い点:見事な解像力、色収差がほとんど見られない、素晴らしいフレア耐性、防塵防滴、使い勝手が素晴らしい、造りの品質、カスタムファンクション、有機ELディスプレイ。
  • 悪い点:価格が高い、歪曲、周辺光量落ち。

 

Z24-70mm f/2.8 S は、開放からズーム全域で極めて高い解像力で、解像力の落ち込みが全く見られないのは素晴らしいですね。

一眼レフ用の標準ズームの場合、弱い焦点距離があるのが普通ですが、このレンズはショートフランジバックの大口径マウントの効果か、弱点が見られませんね。

これだけ高解像力のレンズにもかかわらずボケも標準ズームとは思えないくらい綺麗で、非常に魅力的なレンズに仕上がってるという印象です。