パナソニックSシリーズは動画機能の強化が重要になる

日刊工業新聞に、パナソニックアプライアンス社イメージングビジネスユニット長のインタビューが掲載されています。

"パナソニックらしい"カメラとは?「ルミックス」の気になる育成方針

  • (なぜSシリーズの狙いをプロやハイアマチュアに絞るのか)
    ミラーレスカメラの購入が最も多い層は撮影に手軽さを求める人だが、そこですでに強固なブランドを確立している他社と真正面にぶつかるのは大変だ。「DC-S1」や「同S1R」はパナソニックのカメラを心から求める客層を定義付けて投入している。
  • (シネマ向けのミラーレスカメラの強みは)
    撮影現場の省人化が求められている。肩に乗せる機材よりも一眼カメラの形の方が機動力は高い。数百万円もする従来のシネマカメラの機能をミラーレスカメラに注いだら強みになると考えた。
  • (ミラーレスカメラの今後の開発の方向性について)
    Sシリーズは動画撮影の機能が重要。4K撮影はスーパースローの性能強化がポイントになる。8Kカメラのための商材作りも加速しなければならない。
  • (国内では東京五輪・パラリンピックの開催が近づいている)
    公式スポンサーは二度とない機会。モデルや交換用レンズをもっと増やし、ルミックスが本気だという姿勢を見せたい。
  • (モノづくりでの強みは)
    大型の非球面レンズの生産は難しいが、この点に関しては一日の長があると考えている。フルサイズミラーレス用の高性能なレンズを作る際に、大口径の非球面レンズの価値が出てくるので今後も強みを反映していきたい。
  • (カメラ市場の縮小について)
    スマートフォンの影響でエントリーモデルは一網打尽にされた印象。さみしいことだがこれも世の常か、と思う。ただ、カメラメーカーとしてこのままではいけないという気持ちもある。

 

パナソニックのSシリーズのフルサイズミラーレスは、今後は、4Kスーパースローなどの動画機能の強化に主眼が置かれるようですね。

また、オリンピックに向けて新型ボディの登場も示唆されているので、動体撮影に強いボディの登場にも期待したいところです。