・10~30代のファーストカメラ(入門機)はスマホ、40代でも約2割、CIPA調査
- その機器で撮影する理由として、スマホを一番よく使っているユーザーは「すばやく撮れる」(67.2%)、「いつも持っている」(66.4%)を挙げる人が多く、「きれいに撮れる」(79.1%)を筆頭に、「ズームができる/レンズを換えられる」(59.7%)、「自分が思うように撮れる」(51.1%)などが多かったレンズ交換式デジカメユーザーの回答上位5つとは一つも重ならなかった。CIPAでは、気軽さではスマホが圧倒する一方、もっときれいに撮りたいのなら「レンズ交換式デジタルカメラ」という構図は揺らいでいないと分析する。
- 一番よく撮影に使う機器は、「スマートフォン」が「デジタルカメラ(コンパクト+レンズ交換式)」の2倍超となった。デジタルカメラの中では、コンパクトがレンズ交換式をやや上回っていた。
- 「写真を撮る理由は何ですか」と尋ねると、スマホは「写真が思い出になる」が67.2%で最も多く、レンズ交換式デジカメでは54.7%で2位にとどまった。代わりに「写真を撮ることが好き・楽しい」が69.8%でトップに立ち、レンズ交換式デジカメは撮影好きが多いと分かった。
- 入門機を聞くと、全体ではフィルムカメラが最も多く、28.6%を占めた。2位・3位には、僅差でスマホ(22.5%)、コンパクトデジカメ(22.0%)が続いた。ただし、10~30代ではスマホが最も多く、しかも10代が59.3%、20代が44.6%、30代が36.3%と、年代を追うごとに減る一方で、フィルムカメラの比率が高まり、ついに40代で逆転した。
- 年代別で比率を比較すると、携帯電話が20代、コンパクトデジカメが40代、全体的に比率の低い一眼レフで50代が最も多い。その40代でも約2割、19.5%はスマホから写真を撮り始めたと回答しており、2008年のiPhone 3Gの国内発売後、11年あたりから本格化したスマホの普及が、写真に触れる人を飛躍的に増やしたといえるだろう。
写真の入門機は、若い世代はスマートフォンが圧倒的ですが、中年以降の人でも結構スマートフォンから入門する人が多いようで、スマートフォンが写真人口を大幅に増やしているのが見て取れますね。
コンデジの販売は一部のハイエンド機を除いて壊滅状態と言われていますが、今でもコンデジで入門している人は結構多いようです。
カタスマー
フィルムが最近のものだったことを思い出しますね
2000年代とかだと、オシャレとかブームではなく、普通に写ルンですを使っていましたよね
デジタル化が一気に進んだのが分かりますね
swing
フィルムカメラに写るんですは含まれるのかな…。
携帯電話と同等ぐらいと考えると含むかな?
しかし傾向としては見事にスマホの影響が見て取れますね。やはり単に撮るだけではなく、利用するSNSなどのアプリケーションの多さがポイントのように思います。
モリトラ
フィルムカメラが入門機としてカウントされているんですね。
フィルム(特にマニュアル式)カメラをやりこむと、露出、SS、ISOという写真の映えを決める三つの要素の関係がよく理解できるようになり、目的に応じた設定を自分でできるようになる、ということがあると思います。カメラが自分を育ててくれるということを、とても実感しました。そういう意味でも、自分でいろいろマニュアルで設定しないといけないマニュアル式のフィルムカメラは、入門に最適だと思います。
Robin
40代以上の人は、自分が若かった頃写真をフィルムカメラで始めた、って事じゃないかな。デジカメも携帯電話も無かった頃だから。
たうざぁ
ちょっと前まで、学校の旅行なんかにはスマホNGなのでレンズ付きフィルムを持っていくとか見たことがありますが今はどうなんでしょう。
あと、チェキはずっと安定してますね。この2つのどちらかが最初に使ったカメラという層は確かに多そう。
ぶらりん
グラフは各年齢層での比率ですが、少子化によって下の年齢層は世代人口そのものが減っています。
例えば今の5歳から9歳、この年齢層に今は500万人いるんですが、今の40〜49歳の半分くらいしかいない。5年もすると(年間の出生数が80万人台にまで落ちているため)400万人しかいなくなります。パイが小さくなるだけに、この人たちがカメラか入るのか、スマホから入るのか、カメラ業界にとっては大きな違いが出るでしょう。
逆に人口減を利用しましょう。その400万人〜500万人に毎年一つ写ルンですを1個無償配布する。予算は40億とか50億とか。配布にかかる費用を入れてないのでザルというか雑すぎる試算ですが。キャノンのグループ広告宣伝費予算の半分くらいです。幼児教育無償化の費用7800億円(年間換算推計)に比べたらスプーン一杯みたいなものです。
これを続けたら、やがて日本で育つ子供全員の最初のカメラ体験がフィルムカメラになります。
スマホに触るよりも早く手にする教育用カメラ、というのがあってもいいなあ、と思います。カメラはもっと良さをアピールするべきですよ。子供たちに。
daipa
ずれるかもしれませんが、今後の方向性として、結局カメラを使う人は「写真をきれいに撮りたい」「写真を撮ることが好き」という傾向にあり、それ以外の人は記念に画像を残すために、いつも携行している機材であるスマホで良いということなのでしょうか?
やはり、カメラ業界は低位安定するようになってしまうのかも。
m2c
あれ、スレタイだけでてっきり『写真撮影の入門機と聞いて最初にイメージするものは?』とかと思っていたんですが、
よく読んだら実際に使っているモノっぽい?!
いまフィルム機から入る方が想像以上に多くて驚きました。
個人的な主観で申し訳ないですが、そのフィルム機にはチェキが入っておる気がしてならないですが?! グラフではインスタントカメラは別項目にちゃんとありますが、返答者が特に若い世代では区別していないのでは?! とか思うんですが……。
スナッキー
フイルムカメラが持っていたパイをスマホがかっ攫ってますね。
入門と考えた時にコンパクトデジカメが有るのは中古含めおもちゃとして提供するのに良いのでしょうね。
写ルンですではフイルム代が馬鹿にならないけど、教材として古いデジカメ、なんなら古いデジタル一眼レフは良いように思います。
(小学生低学年の子にコンパクトデジカメを渡すと嬉々として撮ってます)
スマホもカメラは付いていますが、原体験をと言うのであれば、壊れづらい普及機を低価格で作る意義は大きいかと思います。
ニコンがちょうど防水デジカメのカワイイのを出していますが、業界で集まってお金を出し合い作るのもいいのかもしれませんね。
あと、スマホの他に使う意義の明確化ができないと生き残れないというのは納得。
写植や製版などの仕事がデジタル化しましたが、デジカメではなくスマホに巻き取られるという感覚で業界全体で対処しなくてはならないのだろうと思います。
にゃんぱす
フィルムカメラと、一括にしても…いろんなフォーマットの違いとかもあるし。
ちなみに私は、110のミノルタ オートパック430EXです。中3のときに、お年玉で買いました。19800円でした。
愛媛みかん
スマホで写真をはじめ、
写真の世界の楽しさを深めたいと思った人たちを
どうサポートしていくかが大切。
「写真教室」受講生の皆さんは
フルサイズのデジカメを購入され、
写真展に出品され、活躍されます。
写真を学ぶ機会、発表する場があれば
多彩な新しい写真文化は誕生します。
きゃのんぼうず
予備調査の回答者1万837人のうちの一人です(笑)
私の知人はフィルムカメラを使って撮る時は、
「 先にデジカメで撮って、絞り(ボケ具合)を確認してからフィルムで撮る 」
ということをしている。
フィルム代がもったいないからだそうだ。
genta
スマホは手軽に、デジカメは楽しく、という棲み分けでしょうか。幸いなのは写真を撮りたいという気持ちは共通であり、デバイスの違いは個人が自由に選択する時代なのだと思います。
しかしカメラメーカーとしては、縮小するデジカメ市場と、急成長するIT技術により発展するであろうスマホカメラの拡大を見据えなければ、その存在も危ぶまれるでしょう。
逆境だからこそ自分達が理想とするカメラを開発し、これからの写真文化を支えてほしいです。
自分はカメラらしいボディを持つカメラが生き残ることを願います。
英國紳士
「撮影歴」という言葉は各々の意識の問題だと思いますので、10代や20代の方ではスマホやガラケーで写真を初めて撮ったから、それからを撮影歴と言う人もいるでしょうし、親や親類の影響からか本人の意識の中でカメラ(一眼やコンデジ)を使って撮る事から撮影歴と言っている人もいるでしょう。
そうでなければ、グラフにも見られる10代から20代のごく僅かな回答にフィルムカメラ、ミラーレス、一眼というのは数値には表れないと思います。
かという私自身も撮影歴というのはとても曖昧で、彼らがスマホの写真を最初の撮影歴というならば、私は初代写ルンですで撮った写真が最初の撮影歴になります。
それ以上は歳がバレるのでいいませんが(笑)
管理人
山﨑さんへ
ご意見ありがとうございます。
襤褸猫
チェキはある意味、デジイチで写真に入門した向きより露出にシビアに向き合える気がします。フィルムも同様でしょうね、ラチチュードで±2EVくらいの露出ミスは拾ってくれますので。
身に着けていて、即座に相当綺麗な写真が撮れるスマホは便利でかつ記録写真用としては必要十分です。
が、パナソニックのCM1の正常進化版も欲しいですね。ある程度大きな素子に高品質なレンズで高感度でも高品質な写真を撮りたい時はありますので。
電脳仙人
まんまとタイトルにつられました。www
アンケート結果は、すごく納得できるものですね。
レンズ交換式カメラの魅力として挙げられている、「綺麗に撮れる」「思うように撮れる」「自然な雰囲気の写真」は、そうだそうだと思う一方、スマホで写真での撮影で満足している人を、カメラでの撮影の世界に引き込むのは、ほんと難しいと感じます。
ぬこペン
コンパクトカメラの方が、まだレンズ交換式より多いというのは大事な事です。
コンデジがスマホに喰われた原因は、個人的には、カメラを買い替える時に、代わりになるものがなかなったからだと思います。
ある時期、高画素競争が進んでろくなカメラが無くなった時から、消費者は高画素の嘘に気づき始めていました。
高機能で値段は安いけど、画質が悪いことに消費者は確実に気付いていたと思います。その反動で、高価格高画質化が進みましたが、そうすると、消費者としてはいままで使っていたカメラの価格帯で、新しい分より機能や画質が良いものと言う選択肢が、市場にないことに気づき、スマホで良いやとなる。
そうこうしてるうちにスマホが高画質になってしまう。
そうならないためにどうすべきだったか、これからどうするべきか、一度コンデジを手放したユーザーは戻って来ません。今の現状は、買い替え需要を図らずも蔑ろにしてしまったことが原因のひとつと思います。
CMてれび
テレビでの影響も多いと思います。
写ルンですのCMは一世を風靡してましたが、現在はスマホの新型のCMはよく目にしても、新型のデジカメ、特にデジ一眼のCMはテレビでほとんど目にしないです。
どんな新型が出るのか、周知させることもやはり影響してるのではないでしょうか?
製品を見に行こうとするか、量販店やカメラ店に出かけて初めて製品を知るのでは違います。
山田撮像
写真撮影自体は、圧倒的に日常化していると思います。
誰もがいつでもどこでもシャッターを切っています。
でも、一眼カメラやレンジファインダーカメラなど、いわゆる「カメラ」は、持っていない。
かつて、一般家庭には、大なり小なりオーディオシステムがありました。
今、このシステムを組んでいる家庭は少ないですよね。
音質は二の次で、好きな時に好きな場所で、好きな音楽を聴くことこそが、音楽の楽しみ方なんでしょう。
これって結構本質的で、写真も画質は二の次で、好きな時に好きな場所で、好きな被写体を撮ることこそが、カメラの楽しみ方だとすれば、スマホが有ればよいことになります。
さらにより音楽を楽しみたい人だけが楽器を買うように。
さらにより写真を楽しみたい人だけがカメラを買うことになるんでしょう。
その意味で、一家に一台の必需品となることを求めるのはナンセンスで、daipaさんの言う通り低位安定と、たまのブームを繰り返す市場に落ち着くんだと思います。
ブランド力のライカ、画づくりの富士、技術のソニー、これら3社の市場戦略は、時代に適応しているのかもしれません。