ツァイス「Batis 2.8/18」は開放から画面全域で高解像力のレンズ

ePHOTOzine に、ツァイスのEマウント用の超広角単焦点レンズ「Batis 2.8/18」のレビューが掲載されています。

Zeiss Batis Distagon 18mm f/2.8 T* Review

  • フォーカスリングは電動で、極めて滑らかに動く。フォーカスリングはゴムで覆われておりとても回しやすいが、ゴミが付着しやすい。
  • 解像力は中央も隅もF2.8からF11まで素晴らしい値(excellent)で、F16とF22ではとても良好な値(very good)だ。このレンズはフルサイズで必要なイメージサークルよりも大きな範囲をカバーしているので、画面全域で解像力の均一性が非常に高いことに驚きはない。

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  • 色収差は、中央はほとんど無く、隅も非常に良く補正されている。必要なら後処理での補正も可能だが、必要無いだろう。
  • 歪曲は-1.73%のタル型で、この種のレンズとしては比較的穏やかだ。
  • ボケは超広角レンズでは主要な目的ではないが、このレンズのボケはまずまず滑らかに見える。
  • フレアは非常に良く抑えられている。太陽が画面の隅にあるといくらかフレアが出ることがあるが、これは厳しい条件下の場合で、通常の撮影ではフレアは見られない。
  • 周辺光量落ちは開放で-1.9EV、F4で-1.4EV、F5.6-F11で-1.3EVで、青空を写すといくらか目立つが、これは必ずしも悪いことではないだろう。
  • 結論としては、このレンズは実に素晴らしいレンズで、ツァイスの名に値するものだ。ツァイスは間違いなく、とても見事なレンズ群を開発している。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差が少ない、フレアが良く抑えられている、歪曲が良好、周辺光量落ちが穏やか、速く静かなAF、防塵防滴、軽量で比較的コンパクト、ハイクオリティな造り。
  • 悪い点:価格が高い。

 

18mmの超広角にもかかわらず、開放から画面の隅でピークに近い解像力が出ているのはすごいですね。色収差も良く抑えられていて、すっきりしたシャープな描写のレンズという印象です。ボケも広角レンズとしては綺麗ですね。