オリンパス「E-M5 Mark III」はホールディングと操作性が大きく改善

ePHOTOzine に、オリンパスOM-D E-M5 Mark III のレビューが掲載されています。

Olympus OM-D E-M5 Mark III Review

  • センサーはE-M1 Mark II やE-M1 Xと同じ20MPセンサーで、121点の像面位相差AFが搭載されているが、インテリジェント被写体認識AFは採用されていない。
  • 手ブレ補正システムは以前のものよりも小型化されており、性能は本体のみで5.5EV(旧型は5EV)に改善されている。
  • EVFは旧型よりも若干小さくなっているが、新型の有機ELは明るく、ダイナミックレンジが改善されている。EVFのアイポイントは27.5mmに伸びており、メガネ使用者に適している。
  • ボディは旧型の金属製からプラスチックに変更されだが、防塵防滴仕様は受け継がれている。プラスチック製ボディにがっかりした人もいるかもしれないが、これはカメラの軽量化に貢献している。
  • グリップはフロントグリップ、サムグリップの大型化で快適性が大幅に向上した。また、ボタン(専用のISOボタンと露出補正ボタン)が追加されているため、操作性は旧型より大きく改善している。
  • メニューはこれまでと同様に操作が難しく、必要な項目を見つけるまでに、メニューを学ぶ時間がかかるかもしれない。
  • 画像は、ダイナミックレンジは良好で、JPEG出力の画質も優れている。ハイレゾショットも非常によく機能する。
  • センサーが高画素化されたにもかかわらず、高感度ノイズ性能は良好で、ISO6400まで良好な結果が得られる。
  • オートホワイトバランスはデフォルトでは「暖色を保持」が有効になっているので、白熱灯下では暖色に傾くが、この機能をオフにすると白が白に写る。オートホワイトバランスは、蛍光灯やミックス光でも良好だ。
  • 動画は4Kモードには「フラット」プロファイルが用意されている。マイク端子は用意されているが、旧型と異なり、オプションのグリップでヘッドホン端子は追加できない。動画は5軸手ブレ補正により、手持ちでも非常に安定している。
  • USB充電の採用は歓迎だが、MicroUSB端子の採用は、将来性を考えると少々残念だ。
  • E-M5 Mark III はコンパクトはボディに防塵防滴、手ブレ補正、30fpsの高速連写、C4Kの動画を採用した説得力のある製品になっている。画質は色再現に優れ、JPEG出力は満足のいくものだ。操作性と快適性は大きく改善されている。どこにでも容易に持ち運べるミラーレスを探しているなら、このカメラが最適だろう。
  • 良い点:優れた色再現、20MPセンサー、高速なAF、C4K/UHDの動画、防塵防滴、軽量なボディ、カメラ内RAW現像。
  • 悪い点:MicroUSB端子、ジョイスティックが搭載されていない、プラスチックボディ、メニューシステム。

 

E-M5 Mark III は、基本的にE-M1 Mark II の機能を引き継いでいるので、あまり目新しい機能等はありませんが、旧型のE-M5 Mark II と比べるとAF性能や画質、ホールディング、操作性と満遍なく改善されていて、かなり進化しているという印象です。

現時点では、価格がE-M1 Mark II と近いのが悩ましいところですが、価格がこなれてくれば魅力的な選択肢になりそうです。