ニコンが「Z70-200mm f/2.8 VR S」と「AF-S120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」を正式発表 [内容更新]

ニコンがZマウント用の望遠ズーム「Z 70-200mm f/2.8 VR S」とFマウント用の望遠ズーム「AF-S 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」を正式に発表しました。

Nikon's 70-200 F2.8 for Z-mount to ship in February(DPR)

  • ニコンZ 70-200mm f/2.8 VR SはZマウント初のフルサイズ用望遠ズームだ。このレンズには手ブレ補正が内蔵されており、Z6/Z7のボディ内手ブレ補正と連携して動作し、最大5段分の効果がある。
  • このレンズはインナーフォーカス、インナーズームで、ニコンはフォーカスブリージングが最小に抑えられており、そしてズーミングでピントが変わらないと主張している。
  • レンズは21枚で、色収差を減らすためのSR(short wavelength refracting)レンズ1枚と、EDレンズ6枚、非球面レンズ2枚、蛍石1枚が使用されている。また、ナノクリスタルコートとアルネオコーティングが採用されている。
  • 最短撮影距離は広角端で0.5m、望遠端で1mで、最大撮影倍率は0.2倍。AFモーターは別々に駆動されるものが2つ使用されている。
  • 重さは1.4kg、フィルター径は77mm。コントロールリングはカスタマイズ可能で、絞りまたは露出補正ができる。
  • 価格は2599ドルで発売は2月。

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Nikon AF-S 120-300mm F2.8E FL ED SR VR arrives next month for $9500

  • 昨年開発発表された120-300mm f/2.8E FL ED SR VRは来月に9500ドルで発売される予定だ。レンズの重さは3.2キロで、手ブレ補正の効果は4段分だ。EDレンズと蛍石に加えて、新しいSRレンズが採用され、色収差を低減している。最短撮影距離は全ての焦点距離で2mだ。
  • 防塵防滴仕様で、コーティングはナノクリスタルコートと、アルネオコートが採用されている。また、前玉にはフッ素コーティングが施されている。
  • 全長304mm、最大径128mm、重さ3250グラム。鏡筒はマグネシウム合金。フィルター径は112mm。

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噂されていた2本のズームが正式発表されました。いずれのレンズも色収差を抑える新しいSRレンズが採用されていて、どのような効果があるのか注目ですね。

70-200mm F2.8はインナーズームで、キヤノンのRF70-200mm F2.8Lような小型化はされていませんが、非球面や低分散レンズを多用した非常に贅沢なレンズ構成で、画質には大いに期待できそうです。フォーカスブリージング(フォーカス時の画角の変化)やズーミング時のピントの移動が抑えられているようなので、動画にも使いやすそうですね。

[追記] 国内でも正式発表されました(Z70-200mm f/2.8 VR S 製品ページ、AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E製品ページ)。予約開始は1月9日なので、店頭価格はまだ出ていないようです。