2020年に登場する新型カメラの予想

Tony Northrup 氏が、youtubeで2020年に登場するカメラとそのスペックを予想する動画を公開しています。

2020 Cameras

  • エントリーモデルのE-M10 Mark IVが、500ドルかそれ以下の価格で登場する。E-M10シリーズは2~3年周期でモデルチェンジされているので、今回もそうなると思う。オリンパスはエントリーモデルに多くの新機能を搭載しない傾向があるので、新しいものはなく、キュートで使って楽しめるカメラになると思う。
  • パナソニックGH6のスペックは、16:9 6K30fps、4K60fpsクロップなし、RAW動画、4:2:2 10bitを予想している。S1Hの6K動画がより小さなパッケージに採用される。価格は2500ドル。G10(G9後継機)は、GH6から6K動画を受け継ぐが、高度な動画機能は省略され、より一眼レフ(スチル)寄りの仕様になる。
  • 富士フイルムX-H2は登場せず、このシリーズは成功しなかったのでX-Hシリーズは終了すると思う。
  • ニコンからはエントリーフルサイズのZ5が登場すると思う。価格は1500ドル。24MPセンサー、連写は5コマ/秒、4K30fps、手ブレ補正はなし、SDカードスロットx1、ローエンドのEVF。価格がこなれれば、EOS RPと競合するカメラになるだろう。
  • D860は、D780と同様により高性能なライブビューと動画を採用し、ミラーレスカメラの機能を取り込んだカメラになる。ボディ内手ブレ補正は搭載されない。D750からD780の時と同様にD860もかなり値上げされ、4000ドルになると思う。
  • D500後継機は2020年には登場しないと思う。D500はD750やD850ほど、関心を集めていない。
  • キヤノンは、既存のEFマウントユーザーにRFマウントへの移行を促すためにEF+RFの互換マウント機の5D Mark Vを出すのではないか。5D Vには全画素読み出しの4K動画とハイブリッドファインダーが搭載される。価格は3500ドル。
  • キヤノンからは75MPセンサーのプログレードのスタジオカメラEOS RSが登場すると思う。連写は6コマ/秒、CFastx1 SDx1、ボディ内手ブレ補正なし、4Kクロップあり。
  • ソニーは進化の速度が遅くなっており、α7 IV もα9 II と同じように、AFが若干改善され、防塵防滴などを改良した小改良モデルになると思う。UHS-II対応スロットx2、価格は2000ドル。
  • α7S III は防塵防滴が改善され、4K60fps 4:2:2 10bitの動画モードを搭載した動画志向のカメラになる。UHS-II対応スロットx2搭載で、跳ね上げ式のフリップモニタは採用されない。AFは大きく改善され、リアルタイム瞳トラッキングが採用される。画素数は12MPのまま。価格は4000ドル。

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キヤノンの5D Mark VがRF+EFのハイブリッド機になるという予想は、かなりの変化球に思えますが、この動画が公開されたのはEOS R5の開発発表前なので、この時点ではキヤノンがここまでRFマウント機を進化させてくるとは思っていなかったのかもしれませんね。

ニコンに関してはZ5とD860共に現実的な予想で、十分有り得そうという印象です。パナソニックのGH6の予想も現実的ですね。

ソニーα7 IVは、AFなどが小幅に改良されたマイナーチェンジになると予想されていますが、ライバルも強力になってきそうなので、今後2~3年戦うことを考えると、もう少し目玉になる何かが欲しいところかもしれません。