キヤノンの「800mm F11」「600mm F11」「400mm F8」の特許

Canon News で、キヤノンのF値の大きないくつかの超望遠DOレンズの特許が紹介されています。

F-Eleven - Say what?

  • 2019年1月の特許を見つけた。この特許(USPTO20190346660)には、非常にシンプルなDOレンズを使ったいくつかの超望遠レンズが示されている。レンズの群と群の間のスペースを考えると、何らかの沈胴機構がある可能性が高いだろう。以下は、レンズの実施例。

    800mm F11
    焦点距離:780.00
    F値:11.00 
    半画角:1.59 
    像高:21.64
    全長(前玉からセンサーまで):389.25
    バックフォーカス:127.73

    600mm F11
    焦点距離:585.00
    F値:10.99
    半画角:2.12
    像高:21.64
    全長(前玉からセンサーまで):334.87
    バックフォーカス:134.40

    400mm F8
    焦点距離:390.00
    F値:8.20
    半画角:3.18
    像高:21.64
    全長(前玉からセンサーまで):250.00
    バックフォーカス:92.99

    レンズを暗くしたことで、どれだけ短くなっているのだろうか? 少し小さくなっているが、EF800mm F5.6が全長461mmで、今回の実施例の800mm F11をEFマウントで造ると全長345mmなので、大幅に小さいとは思わないかもしれない。

    800mm F11は6群9枚で、800mm F5.6Lの14群18枚よりも遥かにシンプルな設計なので、安価に造れるだろう。800mm F11の前玉は72mmしかなく(800mm F5.6は140mm前後)、これだけでも重さで大きな差がつく。

canon_uspto20190346660_001.jpg

キヤノンが「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」を用意していることが明らかになっていますが、この特許のDOレンズが、これらのRFレンズなのでしょうかね。

実施例を見る限りでは、F11と言ってもサイズは極端に小さいわけではないようですが、単焦点の800mmでこのサイズなら十分小さいと言ってよさそうです。CanonNewsは沈胴式になると予想しているようですが、内部の空間が大きいので、確かに沈胴式にしたらかなり小さくできそうですね。