ソニーが「α7S III」を正式発表 [内容更新]

ソニーが新型の12MP BSIセンサーを採用し4K120pの動画モードを搭載する「α7S III」を正式に発表しました。

Sony's new a7S III brings 4K/120p video capture(DPR)

  • ソニーが動画志向のフルサイズミラーレスカメラの第3世代となる「α7S III」を発表した。このカメラには新しい12MP裏面照射型センサーと最新のBIONZ XRプロセッサが採用されている。
  • α7S III はAF性能が改善され、超高解像度のEVFが搭載されて4K120pの動画に対応している。加えて、ソニーはα7S III は少なくとも1時間連続で4K60pの録画ができると主張している。これは放熱システムの再設計(ファンは非搭載)によって可能になった。
  • 新型のセンサーと画像処理エンジンによって、ISO範囲は80-102400(拡張で40-409600)で、ダイナミックレンジは15EV(ソニーの主張では)となっている。センサーの読み出し速度はα7S II の2倍になり、ローリングシャッター効果が大幅に減少している。
  • 759点位相差AFはよりレスポンスが良くなっており、瞳認識や動物認識に対応する。ソニーは色再現も顕著に改善されていると述べている。
  • α7S III はCFexpress Type Aを採用する最初のコンシューマー機で、2つのメモリーカードはどちらもSDとCFexpressの両方に対応するツインデュアルフォーマットメモリーカードスロットだ。
  • ボディは物理的な形状はα7R IV に似ているが、EVFの解像度は944万ドットで、倍率は0.91倍だ。αシリーズでは初のバリアングルモニタが採用され、ついにタッチパネルでほとんど全ての操作が可能になった。メニューシステムもリニューアルされ、より簡単に操作できるようになった。
  • フルサイズのHDMI端子と、ヘッドホン端子、マイク端子が搭載され、デュアルバンドWI-Fi、USB給電に対応している。
  • 10bit 4:2:2を含む非常に多くの動画機能が搭載されており、最大60fpsで16bit RAW出力も可能で、S-Log2/3とHLGにも対応しているが、DCIとSuper35には対応しない。
  • α7S III の価格は3499ドルで、9月末に発売される。

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噂が流れ始めてから本当に長かったですが、ついにα7S III が正式に発表されました。

スペックは、ほぼ事前のリーク情報通りで、4K120pの動画モードや、RAW動画出力、4K60pで1時間の連続録画、フルサイズのHDMIコネクタ、ローリングシャッター効果の大幅な低減など、動画メインの人には大変魅力的なスペックになっているという印象です。

また、新型のBSIセンサーや像面位相差AF、ボディ内手ブレ補正、超高解像度のEVFも採用されているので、暗所での撮影が多いスチル派の人にも訴求力はかなり高そうですね。

メニューの刷新とタッチパネル対応で操作性も改善しそうです。価格は3499ドルとスペックの割りには比較的安価で、この価格設定なら人気機種になりそうですね。

[追記] 国内でもα7S III(ILCE-7SM3)が正式に発表されました(プレスリリース)。発売日は10月9日、市場推定価格は税抜で41万円前後となっています。