キヤノン「EOS R6」は別次元のAF性能

DigitalCameraWorld に、キヤノンEOS R6のレビューが掲載されています。

Canon EOS R6 review

  • EOS R6 の撮影感覚は、ほとんどの点でR5と変わらないように感じられる。画素数は少ないが、その分連写に強く、R6はR5の3倍近い画像をバッファに蓄えることができる。JPEGなら1000枚以上、RAWなら240枚まで連写を維持できるので、動きの瞬間を逃さず撮影できる。これはスポーツの撮影では非常に重要なことだ。
  • 20MPの画素数は、雑誌の表紙や見開きを撮るプロにとっては十分以上の画素数なので、多くの人にとって十分のはずだが、エントリー機のRPやAPS-C機の90Dよりも画素数が少ないのもまた事実だ。
  • R6の電子シャッターは、読み出し速度が遅いためにR5よりもローリングシャッター効果が目立つことに注意が必要だ。R6の電子シャッターは決して酷いものではないが、R5の方がローリングシャッター効果が目立たないことは心に留めておいた方がよい。
  • AF性能はR5とR6は全く同等で、これまで使ってきたどのカメラよりも優れたAFシステムだ。人の目、顔、頭の検出も信頼できるが、R6で驚くべきなのは動物AFだ。他のカメラのAFでも飛んでいる鳥を追尾できるが、R6は飛んでいる鳥の目を追尾できる。これは驚くべき離れ業で、野生動物の撮影では全幅の信頼を寄せることができ、ゲームチェンジャーになるだろう。
  • EVFの遅延が心配な場合、リフレッシュレートを120Hzに上げると明らかに変わる。しかしバッテリーの消費が早くなるので、動きモノの撮影時に使用することを推奨したい。
  • 4K動画は5.1Kからのオーバーサンプリングで、美しく鮮明だ。オーバーヒートで停止するまでに4K60pは30~40分、4K30pでは40分~1時間録画可能だ。撮影時間は周囲の温度や、録画前のスチルの撮影状況などで変わってくる。
  • 動画の撮影時間は、たとえば結婚式のようにスチルと動画の両方を撮影する場合、フラストレーションがたまる可能性はあるが、すべてフルHDで撮影する場合や、たまにインスタグラムに貼る4K動画を撮影するなら、何も心配はいらない。4K動画メインで撮影する場合は、R6は最適な選択肢ではないだろう。
  • ローリングシャッター効果はスチルでは少し気になる可能性があるが、動画ではそれほど問題はない。
  • EOS R6 は画素数が少なく、ハイエンド動画機能を省いたR5で、ほとんど何でも撮影できる万能カメラだ。R6のAFはこれまでとは全く別次元で、ボディ内手ブレ補正は全てのフルサイズシステムの中で最高の性能だ。また、デュアルカードスロットはプロの仕事にも適している。
  • 問題は45MPの画素数や4K120p・8Kの動画が必要かということだが、多くの人にとって、これらは必要ではないだろう。20MPの画素数に満足できるなら、EOS R6で、これまでで最も先進的で素晴らしいカメラを楽しむことができるだろう。

 

EOS R6 のAFは、EOS R5のAF同様に極めて高い評価となっていますね。画素数が少ない分、相対的にバッファが大きいので、動きモノの撮影ではR5以上に強そうです。ただ、画素数の少ないR6のローリングシャッター効果が、R5よりも目立つのは少々意外です。

動画は、オーバーヒート問題がよく取り沙汰されていますが、4K60pで30~40分撮れるということなので、動画メインの人でなければ、あまり問題はなさそうですね。