ePHOTOzineに、キヤノン「EOS R5」のレビューが掲載されています。
- 大きく快適がグリップが採用されており、EOS R5のエルゴノミクスはとても優れていて、片手でも持ちやすい。
- ボディのクオリティは非常に高く、頑丈な造りでよく出来ている。
- EOS R5とRF24-70mm F2.8との組み合わせでは、重さは1.6キロを超えるので、この場合、軽量化は一眼レフからミラーレスに乗り換える大きな理由にはならない。
- 操作系は他のEOSと非常によく似ていて、親指を置く場所の近くに便利なジョイスティックがあるなど、主要な操作系は全て馴染み深い場所にある。
- 動画モードへの切り替えは、モードボタンを押してからINFOボタンを押す必要があり、専用の切り替えスイッチがあるキヤノンの一眼レフと比べて直感的な操作方法ではない。
- AFは動物と人物の認識に対応しており、優先順位を設定することができる。被写体が人間であろうと動物であろうと、カメラを向ければ瞳に合焦する。5940点のフォーカスポイントはセンサーのほぼ全域をカバーしており、画面のどこにでもピントを合わせることが可能だ。AFは-6EVまで対応しており、暗い場所や室内でも十分にピントが合う。
- 210万ドットの液晶モニタは、視野角が広く、非常にクリアで見栄えがする。操作で指紋は付くが、防汚コーティングがされているので、他の一部のカメラほど指紋が付きやすくはない。
- EVFは非常に解像度が高く、リフレッシュレートも速く、色再現も優れている。
- サンプル画像では、色再現は非常にナチュラルだ。AFは顔認識と瞳認識は適切に動作し、AF性能は良好だったが、素早く動く人は時折AFを外すことがあった。
- テストに使用したRF24-70mm F2.8は、シャープでディテールが豊富で、周辺光量落ちやパープルフリンジ、色収差、フレア等の問題は見られなかった。
- 高感度ノイズ性能:低感度ではノイズは非常に少なく、ディテールは豊富だ。ISO3200からノイズが現れ始め、ディテールは減少し始める。ISO12800とISO25600は、用途によっては実用になるが、ISO51200はノイズが増えディテールも少なくなるので、できるだけ使用を避けた方がいいだろう。しかし、ISO102400でも彩度は良好に保たれている。
- オートホワイトバランスは、白熱灯下では暖色だが、「cool」の設定を使えばニュートラルになる。オートホワイトバランスは、蛍光灯や自然光でも良好だが、プリセットの蛍光灯は色が傾く。
- 動画は手ブレ補正が適切に動作し、レンズ内とボディ内の手ブレ補正の協調動作により、三脚なしでも非常に安定した映像が得られる。動画のAF性能は良好で、被写体を上手く追尾できた。動画の品質は優れており、露出も信頼できる。特に色再現は満足のいくものだった。
- 1つの動画の最長の記録時間は29分だ。モードによっては熱問題のための時間制限もあるが、4K30pは熱による制限はない(8.2Kのオーバーサンプリングを使用する4KHQの場合は30分の制限あり)。制限に達してからカメラが冷えるまで一定時間待つ必要があるが、特に時間がない場合は、非常にフラストレーションがたまる。
- EOS R5はクラストップの動画機能と、素晴らしいスチル性能を備えている。スチルは最高の解像度ではないが、99%の人は45MPで十分だろう。45MPで12/20fpsの連写も印象的だ。このカメラは高画素、ハイスピード動画、高速連写の全てを併せ持ち、あらゆるタイプの写真に対応する。
- 8K動画は皆が熱狂したが、オーバーヒートとクールダウンの問題から、同時にこのカメラのアキレス腱でもあり、8K動画目的でこのカメラを購入すると、フラストレーションがたまることになるだろう。
- EOS R5は高解像度センサー、素晴らしいEVF、高速のAF、高速連写などの優れた機能を提供するカメラで、EOS Rのユーザーでも5D Mark IVのユーザーでも、以前のキヤノン機からの大幅なアップグレードになるだろう。しかしながら、8K動画が不要な場合はEOS R6の検討も勧めたい。
- 良い点:素晴らしい画質、高解像度のEVF、優れたバリアングルのタッチパネル、ボディ内手ブレ補正、8K30fps・4K120fpsの動画、非常に優れたハンドリングと操作系。
- 悪い点:EVFを使用するとバッテリーの寿命がかなり短くなる、動画の(熱問題による)時間制限とクールダウンの時間、コンパクトなレンズが限られている。
EOS R5 は8K動画を最大の目玉として登場しましたが、現在では、むしろスチルの部分が非常に高く評価されているようですね。
EOS Rと比べると、R5はAF性能や連写性能、センサーの解像度やダイナミックレンジ、EVFの解像度など満遍なく進化していて、1世代でよくここまで進化したという印象です。
動画に関してはスペック的にはすごいものがありますが、オーバーヒート問題があるので、用途を選びそうですね。
城
逆に言えば動画を撮らない人には素晴らしいカメラということですね。
ジェラ
スチル関係のプロはみな絶賛ですね。
当初騒がれていたスペックシート上のバッテリー問題も出てからは騒がれる事ありませんし。
ただ動画関係に関しては未だに賛否分かれる「仕様」ですね。
実際に内部でクールダウンしててもタイマーで制限がかけられているのを不満に思う人は多いでしょう。
最近では日時設定をイジってバッテリー抜き差しするだけでまた撮り続ける事が出来るなんて裏技もあるみたいですから、こんなのを知ってしまうと実際の熱問題とは関係なく制限がかけられているところによりストレスを感じると思います。
owada
ジェラさん、EOSHDのタイマー制限説はガセ情報だと判明しています。
https://www.canonrumors.com/lensrentals-com-investigates-the-heat-emission-from-the-canon-eos-r5/
norinagao2000
ソニーのα7sIIIでも熱問題は起こるようなので、パナ機のようにファンなどの大型化する機械機構なしに解決できないのかもしれませんね。もしかしたらそれが理由で、キャノンはスチルとムービーを頑なに分けて開発しているのかもしれません。
tanita
R5の熱問題はもうなにがなんだか…
結構初期の頃からCFexpress付近が熱が凄いって話見かけてたのに
タイマーなだけで熱なんて問題ない、裏技使えば長時間撮れるとか
まぁ自分は動画特に撮らないので正直どうでもいいですが
ジェラ
> owadaさん
ありがとうございます
ガセでしたか。今知りました。
だとその前にあったバッテリースイッチのやつと内部電池のやつも間に受けない方がいいかもしれませんね。
やじ
昔から動画の需要が多い海外だと8Kへの期待が大きいのかもしれませんね。
日本だと先進技術先取りの嬉しいオマケぐらいな感じですが
スペック好き
基本8kで撮ってオーバーサンプリングする方式だから、4k記録でも8k撮影能力が重要になるって事じゃないですか?
動画撮らない人には関係ありませんが、セールスポイントとして動画も売りにしているカメラとしては、ちょっとネガティブな印象を持たれたのかもしれません。
84K
8Kについては、ティーザー広告が問題でした。海外では、仕事でシネマカメラと併用して使用出来ると受け取れるコピーもありましたが、実質、仕事で使える仕様はオーバーサンプリングしない4K30P以下と他社と変わりない仕様でした。
写真機としては素晴らしい出来なので、その点を前面に押し、動画は控えめにするべきでした。
B.I
熱問題のため発売前の期待に比べて訴求力が下がった、
ということなら分からなくもありませんが、
8k目的の人前提であってもアキレス腱というのは
おかしな表現に思えます。
例えば熱問題で機械寿命が極端に短くなるとかなら
アキレス腱かもしれませんが。
どちらかというと熱問題そのものよりも、Mirrorless Rumorsの
「20分の8K RAW の連続録画でも発熱の問題は全くない」
が拡大解釈され、期待とガッカリ感の落差が
ネガティブイメージを拡大している気がします。