ソニー「FE28-60mm F4-5.6」はEマウント入門用に最適なレンズ

Photography Blog に、ソニーの新しい沈胴式の標準ズーム「FE28-60mm F4-5.6」のレビューが掲載されています。

Sony FE 28-60mm F4-5.6 Review

  • FE28-60mm F4-5.6 は、FE28-70mm F3.5-5.6と比較して、43%軽量で38mm短くなっている。ニコンZ24-50mm F4-6.3と比べても28g(15%)軽量で、0.5mm短い。
  • α7CとFE28-60mmの組み合わせは、α7 IIIとFE28-70mmの組み合わせより28%軽く、体積で33%小さい。
  • 沈胴式設計で、ボタンなしでズームリングを回転させるだけで繰り出すことができる。

  • α7Cとの組み合わせでは、レンズを格納したときのバランスが非常に良く感じる。
  • 鏡筒は全てプラスチック製(マウントは金属製)で、造りは素晴らしいとは言えないが許容範囲内だ。
  • AFモーターはリニアモーターで、AF速度は非常に早く、作動音はほとんどしない。

  • 色収差は、テスト撮影ではそれほど目立たなかった。
  • 周辺光量落ちは28mm開放では顕著で、これを防ぐには少なくとも2段は絞る必要がある。
  • 歪曲は28mmでは明確なタル型になり、60mmでは若干の糸巻き型になるが、JPEGで自動補正される。
  • 太陽を入れて撮影した場合でもフレアとゴーストはとても良く抑えられている。

  • 28mmでは中央はF4からF11まで高い解像力を維持しているが、F16とF22では回折の影響が見られる。隅はF5.6-F11で最もシャープになるが、中央ほどシャープではない。
  • 40mmでは中央はF5からF11まで高い解像力を維持しているが、F16からF29では回折の影響が見られる。隅はF8-F11で最もシャープになるが、中央ほどシャープではない。
  • 60mmでは中央はF5.6からF11まで高い解像力を維持しているが、F22からF32では回折の影響が見られる。隅はF8-F16で最もシャープになるが、中央ほどシャープではない。

  • このレンズの価格は450ポンドで、キットレンズとしてはかなり高く感じる。α7Cとキットで購入するのが理にかなっているだろう。
  • 絞り羽根は7枚だが、ボケは驚くほど素晴らしい。
  • FE28-60mm F4-5.6の最も注目すべき点は、そのサイズと重さだ。AFは速く静かで、この種のレンズとしては画質も優れている。ズーム域が狭いことや、手ブレ補正がないこと、暗いことなど、いくつかの妥協点はあるが、αをまだ持っていない人には、よい入門用レンズになるだろう。

sony_fe28-60_f45-56_002.jpg周辺部はそれほどシャープではないと述べられていますが、サンプル画像を見る限りでは、広角端では四隅が若干甘くなるものの、ズーム全域で非常によく解像していて切れ味が良いレンズという印象です。

ボケも標準ズームとしてはなかなか綺麗ですね。ただ、逆光では派手なゴーストが出ている画像もあって、レビューで言われているほど逆光耐性は良くないように感じます。