日経新聞に、パナソニックのデジカメ事業の動向に関する記事が掲載されています。
- ミラーレス市場拡大の恩恵を受けきれなかったパナソニックのデジカメ事業の業績は厳しい。SMBC日興証券の桂竜輔シニアアナリストの推計によると、パナソニックのカメラ事業は20年4~6月期に25億円の赤字だった。
- 「カメラ各社は業態の抜本転換に動き出す必要に迫られる」(桂氏)。パナソニックとともにミラーレス市場を開拓したオリンパスはすでにデジカメ事業の構造改革と投資ファンドへの売却を決めた。
- パナソニックも構造改革に動く。ある幹部はコロナ前から想定以上に業績が悪化していたとして「外部との協業など構造改革を検討している」と話す。22年3月期を期限に、構造的に赤字が続く事業のリストラを進める方針。
m4/3陣営では、オリンパスは映像事業の売却という選択をしましたが、パナソニックのカメラ事業も業績がかなり厳しいようで、それほど遠くないうちに何らかの大きな動きがありそうですね。
仮にパナソニックを協業を選択するとしたら、どのメーカーとどのような形で協業するのか、興味深いところです。
SONY好き
ミラーレスを産み出しオリンパスと共に「カメラ女子ブーム」の立役者なパナソニックも厳しい業績というのは気の毒です…
時代は静止画より動画で、動画機能では最前線にいるようですから、動画を重視するメーカーと協業するのでしょうか。
shin2
ライカ、シグマ、アトモスなどとすでに協業しているので、ブラックマジック、DJIあたりと組んでくれると世界がぐっとひろがりますね。意外なところでソニーと組むのも夢があるかも・・・
to
フルサイズに参入したものの各製品のあの月産台数と価格で、どう採算ベースに乗せるのか不思議でしたがやはり厳しかったのですね。
このままの体制でフルサイズ市場で5〜6社が共存するのは難しいでしょう。メーカーの枠を超えて部材を共同調達して、PCのようにそれらの組み合わせ方やソフトウェアで差別化して競う時代は近い気がします。
ジェラ
商売として考えた場合、正直スチル機としてのカメラの伸び代は殆ど無いと思います。
急激にシェアを減らしているのも殆どがスチル需要の減衰によるものでしょう。
その中でまだ動画には伸び代があるのでメーカーはそこに生き残る道を模索していく事になると思います。
最近以前より動画を売りにしたカメラが出てきているのもその現れかと思います。
パナは当然8K時代にも活路を見出しているでしょうから、マウントの取捨選択を含めて今後どういった判断をするのか注目です。
m4/3は良いカメラはあるものの商売としては厳しい規格になってしまったのでこれをどうするかにかかっていると思います。
弁証法
会社としては4-6月期は98億円の赤字(赤字は2011年以来)とのことですね。
会社公式発表と、外部の推計とですから、単純に「赤字の1/4がデジカメ事業」とは言えませんが、見過ごせない数字なのは確か。
協業の前に、市場の要望が多いハイブリッドAFにしたら単独でももっと売れたはずなのが悔やまれます。
NN
パナ機は機能、UIが本当に使いやすい。表現しにくいですが、使いにくさが無い。
SONY等の象面位相差AFに比して、DFDのAFがイマイチに語られる時がありますが、現在でも個人的には必要十分レベルで追従しますし、今後の発展性でも象面位相差AFより上じゃないかと思います。
何とか生き残って欲しいメーカーです。
noppo
携行しやすさと描写が好きでパナソニックのマイクロフォーサーズを使っています。
S5発表から一週間もたたずしてこのような情報を目にするとは思わずショックですが、構造改革で今後もながくカメラ事業を継続できるようにして欲しいと思います。
生活防水
以前はパナ自身が公表している財務報告からデジカメ事業単体の数字が読み取れていたのですが、最近はデジカメ事業が属しているアプライアンスカンパニーとしての数字しか出てこなく、デジカメ事業の財務状況が自分にはわからなくなっていました。「デジカメは欧州では苦戦」みたいな抽象的な書き方がされていただけでした。
「協業」という言葉は、Lマウントアライアンスの拡大から事業売却まで広い意味で使われているのかなと思いました。
少なくともμ4/3のGFは、ラインナップから外れる可能性が非常に高まってきたのかなと思っています。(私はGFユーザーです。)
望遠野郎
何十年とカメラをやってない者からすると年々厳しくなる業界においてマウントが乱立してるのが無駄としか思えないんですよね。
Lマウントのアライアンスしかり、こういうのをもっと早くミラーレスの黎明期に話し合えてれば良かったのにと考えてしまいます。
Hetkinen
パナソニックはレンズ交換式よりもコンデジの市場規模縮小が痛手になっていそうで
ここらで大幅なラインナップ見直しが必要じゃないかと
DT22B
写真も動画もスマホ一つで事足りる時代に大艦巨砲に等しいハイエンドミラーレスは一般受けしずらいと思われます。普段使いにパナのm4/3入門機+キットレンズで使用していますが使い勝手の良さと負担にならない身軽さは他に替えがたい魅力です。ただスマホのwifi経由で読み込むアプリの使いづらさと画像処理のレベルがiphone標準カメラに及ばない点が玉に瑕です。スマホと共用しやすい軽量ミラーレスのほうがより大衆受けして売れると思います。あと良く写るキットレンズ以上に訴求力を持ったお手頃なプレミアムレンズがライカ銘以外にもあればうれしいです。
yam
オリンパスから派生した新会社と、互いにOEMし合って、新会社がM3/4、パナがLマウントの開発に徹する、とか。
DT22B
monさん
おっしゃる通りです。スマホの普及に伴い普及価格のコンデジ市場が消滅しつつある現状において高価格帯にシフトするほかに企業として選択の余地はなさそうです。そうなってしまうとカメラ文化自体が縮小する一方なので、ここでもう一度一般層に受け入れられそうな、スマホ中心のライフスタイルにも適合するこれまでとは一味違う良い意味で伝統に捕らわれない、かつあまり斬新になりすぎないコンパクトカメラが企業の存続のために必要ではと思います。Vロガー向けのモデルが各社登場していますが端緒になる気がします。
立て続けの投稿失礼します。
スナッキー
GFの新機種待ってたらG100出てきてコレジャナイって気になってましたが、GFは真っ先に槍玉にあげられそうですね。
(既に計画にないのかな?)
ただ、そういったディテールの話ではなく、どこか他のメーカーに合流という話なんでしょうかね。
Blackmagicと合流?とか?
再編がまだですしオリンパスを吸収するような事はないようにも思いますが…
軽くて小さなカメラが欲しい身からするといずれにせよ買える物がなくなりそうで狼狽中。
(他社でもEOS MやX-Aシリーズが怪しい)
tamo
ここ何年もの間、パナソニック自体が企業として非常に厳しい状況の中、デジカメ事業からの撤退を経営陣から迫られいた状況を考えると致し方ないのかなと。
戦後の日本の家電業界を支えてきた松下電器とソニー。何が両社の明暗を分けたのでしょうか。
んじゃめな
カメラメーカーの利益が減っていく中、なぜにミラーレスに移行する際にマウントを統一できなかったのかと残念でなりません。各社見通しが甘かったのではないでしょうか。。。
tanita
カメラ業界はもう厳しいですよね
とにかくスマホが脅威すぎるのと、カメラユーザーの年齢層が物凄く高いので自然と年々右肩下がりになるし…
5年後にはソニーとキヤノンくらいしか生き残れて無さそうな気すらする
ミック兄さん
センサー良いの作ったらワンチャン有ったかもしれないけど
タワージャズ手放しちゃったんだっけ?
有機センサーどうなったのかしら。
GH5とGH5sは動画機としては凄く良くできているし使いやすい。
熱で直ぐに止まったりしないのも良いですね。
次機種でAFと手振れ補正を頑張ればまだまだイケると思う。
後は自動可変NDフィルターとか入れてくれたら完璧!
まままー
業界自体苦しいのでいずれ提携の話も出てくると思います
提携するにしても長期的に見て技術流出の心配がない企業としてほしいです
zd
これまでCanonなどからも今後の業界の見通しについてコメントはありましたが、正直これからは利益を目的としたグローバル的観点での協業、提携だけでなく、日本の強い産業としての大手の連携を進めてほしいです。
もちろんメーカー間の思想の個性がデジカメの魅力なので、どのブランドも無くなってもらいたくないです。
とり
海外カメラ情報サイトのパナへのインタビューではS1が思った以上に好評、Lマウントアライアンスの現状に満足という答えばかりだったのでシェアが低くても大丈夫な収益構造なのかなと思っていましたが、表向きの回答だったのですかね…
tan
スマホの画像は一般的にはとても満足いくものではないと思います。きれいな写真を撮りたければレンズ交換式の方が圧倒的にいい、しかもスマホ連携で使いやすい、そういった商品を開発すべきなんではないかと思います。お洒落であれば大ヒットとばす可能性もあると思います。
マニアでない人が買う価格は10万円以下です。このセグメントに力を入れるべきでしょう。高級機の方が利益率がいいとしても、売れる量は高が知れています。こちらは看板にして、大衆受けする商品を開発しないと、業界は先細りばかりです。
ゅぃ
LUMIX は大きな企業の一部門だから生き残れているって感じですね(使っているのでありがたい様な、残念な様な…)。
ただ、LUMIX が m4/3 だから悪い訳でも、突然フルサイズに参入したことが悪い訳でも無くて、最早カメラ業界全体の問題でもある訳で…。
既に Nikon も散々な業績ですし、Canon だって展望は明るくないですし…。
新型コロナウィルス があってクローズアップされた、ハンコウ(印鑑) が本当に必要なのか…なんて話みたいに、「昔からあるから必ず今後も有り続ける…みたいな話は無い」という様に、本当に慎重にならないと、レンズ交換式カメラも淘汰されないとも限らない。
OLYMPUS もそうだけれど、今後 LUMIX に何か動きがあるのならば、グローバルな観点で、業界自体に何かしら光明を与えられるモノであってほしいと思います。
ぴょんすけ
tanさん
ここに集まるカメラ好きな人たちと違って、一般の人はスマホの画質にそれほど不満がないのではと思います。スマホの画面でしか写真を見ませんから。もし自分のスマホの画質に不満を感じた時は、画質が良い(と宣伝されている)スマホに買い換えるだけだと思います。彼ら、彼女らはカメラなんてまったく眼中にない・・・写真はスマホの機能でありそれ以外ではありえないんだと思います。
ちえちゃん
私には込み入った話はわかりませんが、GF10を2台、GF9を1台の3台で愛用しています。交換レンズももちろんパナです。軽くてコンパクトで綺麗に映るし、スマホはサブです。これがすごく高かったら買えないと思います。大きかったらそもそもいらないです。でもどのメーカーも最近の新製品は大きくて高級な機器が目立ちますし、ソニーもα5100の後継機は大きくなってしまいました。私みたいなユーザーは切り捨てられる運命なのかなとはずっと思っています。しかし他社製品ではGFの代わりになるカメラがありませんし、ユーザーとしては祈るような気持ちです。
tac
S1発表時に一時はカメラ事業撤退も検討したという記事を見たことがありますが、今回も「コロナ前から想定以上に業績が悪化していた」ということで元々採算が良くなかったんでしょうか
イメージセンサー事業も手放してしまったのでセンサー開発のためにもカメラ部門は必要、とも言えなくなってしまいましたし…
ミノル
マウントの統一という話は利用者には大変なメリットですが
企業にとって本当に得でしょうか?
レンズメーカーは恩恵があるとしてボディを製造するメーカーは販売力のある
1社か2社を残して撤退またはOEM専門やレンズメーカーになってしまう気がします。
okie1jp
ミック兄さんさん
パナの半導体はヌヴォトン(ウインボンド)に売却してしまいましたが、基幹デバイス(有機センサ、窒化ガリウムなど)は実は手放していません。窒化ガリウムはファーウェイが狙ってましたので、多分アメリカから横やりが入ったのでは? と考えてます。
今後もパナはヌヴォトン(パナ由来のデバイスは当面パナソニック・ブランド)を経由してTPSCoに生産委託することになります。
パナ⇒ヌヴォトンへの移行期間は一応3年ありますので、その間にまだ波乱があるかもしれませんね。
何で知ってるかというと、わたし、先月までパナソニック・セミコンダクター・ソリューソンズの社員でした。あまり知られてませんが(誰も興味ないのか流れてませんね)、一応公開情報です。
クリップアート
「外部との協業」で思いつくのはNetflixですね。S1Hの後継機は、8Kを搭載し、Netflixのバッジをつけて販売するのもありかなと思います。
tan
ぴょんすけ さん、コメントありがとうございます。
たしかに普通の人はスマホの写真にそんなに不満はないのかもしれません。たしかに、例えば、食べログの写真など、ピンぼけ、ブレ、ホワイトバランスの崩れなど、気にしないで投稿されているようです。縦横逆でも直し方知らなかったりして。
でも、そういう人にこそ、ちゃんとしたカメラなら、全部お任せしてもきれいに撮れるんだということをアピールするのが、カメラメーカーが取るべき戦略なんじゃないかと思います。スマホとカメラがシームレスに操作できれば受けるんじゃないかと思うんですが。カメラからスマホをコントロールできてもいいと思います。カメラメーカーもスマホメーカーと組んだ方がよいのでは。どっちも売れているソニーはやらないでしょうけど。
sora
パナソニックのデジタルカメラは、販売ランキングやシェアの上位になかなか顔を見せず、その一方で事業縮小や売却などのネガティブな報道もあまり聞かれず、どうやって現在の新製品の開発が継続出来ているのか不思議に思っていました。
やはり表に出ずとも内部ではかなり大変だったようですね。パナソニックのような巨大な企業でもマジックは無かったのかと思いました。
様々な策を講じて何とか乗り切ってほしいと願っています。
山田です。
世界シェアは5%以下だったと思うのですが、2マウントを維持していくのは開発リソース的に厳しいのではないでしょうか。
プロ向けのLマウントに注力し、MFTはJIPに移し、JIPで開発したカメラをOEM形式でパナで売る。
くらいの思い切りが必要なのかもしれないですね。
まあくん
スマホと差別化するためにデジカメを高画質・高機能化するべきだという議論は、ウォークマンでヘッドホンで手軽に音楽が聴けるようになってステレオが売れなくなったから、高音質化(高価格化)して差別化するべきだ、というかつての議論と似ていますね。短期的にはマニアが買い支えるので正解なのですが、高齢化しているマニアが退職年齢になって、購買力が下がるとピタッと売れなくなって、10年ももたなかったと思います。
数が少ないプロと、いずれ残るほんの一部のマニアでは、小さな会社(部門)になって存続するしかなくなるので、やはり、多くの一般の人が使う製品に取り組むべきだと思います。オーディオの場合は、ステレオは衰退して、スマホ時代にも使う、いい音のヘッドホンやワイヤレスヘッドホンとワイヤレススピーカー、ホームシアターが残りました。
パナソニックはかつてTechinicsブランドで高級ピュアオーディオもやっていて、オーディオの衰退とともに撤退したくちなので、その辺の経緯は、体験済みの会社なんですけどね。
ニコン1なきいま、超小型機はGF10シリーズしかないし、ビデオカメラ代わりにGX7シリーズを使っているので、頑張って欲しいと思います。
ミック兄さん
>>okie1jp さん
良かった!
Panasonicまだ有機センサー持っていたのですね。
放送機器でもPanasonic製品有りますから次世代の基幹部品大事です。
GH5後継機にも期待が膨らみます。
PanasonicやSONYは技術持っているのだから定年組と若手でチーム作って社内ベンチャー的なの作って実験的な商品出して欲しいです。