ニコンZ5は非常にしっかりとした性能の入門機

ePHOTOzineに、ニコンZ5のレビューが掲載されています。

Nikon Z5 Review

  • 操作系は専用のISOボタンや露出補正ボタンがあり、ON/OFFスイッチがシャッターボタンの周囲に配置されているなど、多くの点でニコンやペンタックスの一眼レフに似ている。
  • EVFは非常に高精細な369万ドットで、ディテールは非常に豊富だ。
  • レスポンスは、電源を入れてから撮影可能になるまで1秒、撮影から次の撮影までの間隔(フラッシュなし)は1.5秒、シャッターレスポンスは0.5秒未満、連写速度はJPEGで4.2コマ/秒(70枚)、RAWで3.3コマ/秒(40枚)と、応答速度はほどほどで、最速クラスではない。
  • AFは明るい場所では十分な速さだが、暗い場所ではかなり遅くなることがある。
  • Z24-50mmはシャープで快活な画質で、しっかりとした性能だ。カメラ内補正を全てOFFにしても歪曲はほとんどなく、色収差も目立ただず、フレアも見られない。画質がピークになるのはF8付近だ。このレンズはとても満足のいくキットレンズだ。
  • ボディ内手ブレ補正は効果的で、約3段分の効果があった。
  • 高感度性能はとても素晴らしく、ノイズリダクションをOFFにしてISO6400までクリーンな画像が得られた。ISO12800ではノイズが目立つようになり、ISO25600とISO51200ではノイズが顕著になるが、ノイズは細かい。ノイズリダクションをONにすると、ノイズは減るがディテールが失われる。このカメラはISO6400までは安心して使える。
  • 価格はレンズキットで1719ポンドで、激戦区の市場の中にあって、コストパフォーマンスは良くも悪くもなく普通なので、このカメラを選ぶかどうかは使い勝手や機能、品質にかかっている。
  • Z5は非常にしっかりとしたZマウントの入門機で、キットレンズもとても堅実な性能だ。Z6やZ7と比べると品質で大きく妥協することなく費用を節約できるので、潜在市場を拡大できるだろう。全体として、とても成功している製品で、大いに推薦する。
  • 良い点:優れた画質、素晴らしいファインダー、防塵・防滴、Zシステム入門に適した価格、可動式モニタ、手ブレ補正内蔵、深度合成に対応、ハンドリングに優れている。
  • 悪い点:暗所のAFが遅い、キットレンズにフードが付属していない。

nikon_Z5_ef_001.jpg最近のミラーレスカメラは、ブイロガー向けにバリアングルモニタを採用したり、動画機能を強化するのがトレンドになっていますが、Z5は動画機能はむしろ抑え気味にして、EVFなどの基本的な部分を維持したまま低価格したニコンらしいモデルという印象です。

センサーが表面照射に変わったことで、Z6から高感度性能の低下が気になるところですが、ePHOTOzineのテストを見る限りでは、高感度性能は良好のようで問題はなさそうですね。