キヤノンが2020年Q3の決算を発表、通期の業績予想を上方修正

キヤノンが2020年12月期 第3四半期の決算を発表しています。

決算短信・説明会資料

  • 当社関連製品の市場も総じて回復基調をたどり、当社の業績は、オフィスと産業機器については概ね計画線、イメージングとネットワークカメラについては計画を上回った。その結果、減収減益ではあるが、7月時点の見通しから、売上でおよそ400億円、営業利益でおよそ300億円上回った。
  • カメラの需要は、第3四半期のカメラの市場は想定よりも高い水準となった。この状況を踏まえて、レンズ交換式カメラの今年の市場規模の見通しは、前回から50万台引き上げて、対前年33%減の590万台とした。
  • フルサイズミラーレスの新製品「EOS R5」と「EOS R6」は、販売開始直後から好調な売上を記録している。またラインアップを拡充したレンズについても、本体との相乗効果で販売が伸長している。
  • これまでのコンセプトにとらわれない新しいスタイルのカメラも併せて展開している。その第二弾である、「PowerShotZoom」は、9月に先行購入予約を行ったところ、受け付け開始後、すぐに予定数に達した。こうした製品戦略の展開とともに、売上の減少に合わせた開発・生産・販売体制のスリム化を今後も推し進め、収益性向上に注力する。

canon_2020Q3_imaging_001.jpgキヤノンのカメラ事業は、新型コロナウィルムの影響もあってかなり厳しい数字となっていますが、それでも前期の予想よりはかなり良かったようで、通期の業績予想は上方修正されています。

キヤノンは、カメラが非常に厳しい時期に、EOS R5 / R6 がヒットしたのが不幸中の幸いでしたね。今後は新コンセプトカメラにも力を入れていくようなので、面白いコンセプトのカメラの登場に期待したいところです。