CIPAが、2020年8月分のデジタルカメラと交換レンズの生産出荷実績表とグラフを公開しています。
2020年8月のデジカメの出荷数量は前年同月比で52.6%(金額ベースで66.0%)で、先月56.3%からやや後退していますが、交換レンズの出荷数量は65.5%(金額ベースで81.0%)と、先月の60.6%から少し上向いているようです。
カメラのうちレンズ一体型は前年同月比で47.8%(金額ベースで50.6%)、レンズ交換式は56.7%(金額ベースで71.3%)で、どちらも厳しい数字に変わりありませんが、金額ベースではレンズ交換式の方がかなり上回っていますね。
レンズ交換式のうち、一眼レフは前年同月比で42.0%(金額ベースで43.4%)、ミラーレスは77.9%(金額ベースで91.5%)で、一眼レフは半分以下に落ち込んでいますが、ミラーレスは金額ベースだと前年に近い数字がでているようです。
時鳥
回復も前年の50%で頭打ちですね。厳しいですなあ。
こんな状況が続けば、撤退するメーカーが出てきそう。
まる
カメラメーカーに勝ち組はいない、とも思える状況ですね。動画配信などでビデオカメラから市場を奪った上でこの状態ですから、生き残りに成功したメーカーも先は大変なのではと感じました。
ぶらりん
昨年9月の昨対比を見ると、それ以前の数ヶ月に比べて昨年10月1日の消費税増税に先立つ駆け込み需要のピークがあります。この昨年9月の活況に対する反動減がどうしても出てしまって、これから出る今年9月の昨対比の数字は他の小売業、製品市場の類に漏れることなく厳しい数字(%)が出ますね。
ただこれはコロナとも、スマホとの競争とも関係のない事象ですから、問題は10月以降、支給自体の調子が良くないと予想されている年末ボーナス市場です。各社強力な新製品を並べてきているので、売り場の人たちともども頑張って欲しい!