JIPは製品の大枠は大きく変えず今後もm4/3の製品展開を続ける

ニュースイッチ(日刊工業新聞)に、譲渡契約が締結されたオリンパスの映像事業の今後の見通しに関する記事が掲載されています。

再出発の準備を始めたオリンパスのカメラ事業、再編の黒子が描く未来予想図

  • 日本産業パートナーズ(JIP)は、オリンパスから譲渡される映像事業について、今後250億~300億円規模の年間売上高を想定していることが分かった。カメラ市場は大きく縮小しているが、プロ写真家や趣味層の"岩盤市場"は残ると見込む。2020年3月期の同事業の売上高は436億円だった。
  • 製造拠点は中期的にベトナムの製造拠点に集約する方向で話を進めている。現在は長野県で高価格帯の交換レンズを製造している。高度な製造技術を要するため、移管完了には時間がかかる見通し。準備が整うまではオリンパスに交換レンズの製造を委託する形で従来の体制を維持する。
  • JIPは現在の製品群の大枠は大きく変えない方針。レンズ交換式デジタルカメラとしてはセンサーサイズが小さい「マイクロフォーサーズシステム」規格の特徴を生かした製品展開を続ける。
  • 映像事業に含まれているICレコーダーや双眼鏡の事業は継続。新会社の成長に向けて技術を生かした新規事業も模索する。

 

オリンパスの映像事業部は、譲渡後も製品群の大枠は大きく変えずにm4/3システムの製品展開を続けるということなので、m4/3システムの存続を心配していたユーザーは、まずは一安心ですね。

ただ、ハイクオリティで知られていた辰野工場生産のレンズがなくなってしまうのは残念ですね。