DigitalCameraWorld に、パナソニックの20mmスタートのLマウント用の標準ズーム「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」のレビューが掲載されています。
・Panasonic LUMIX S 20-60mm f/3.5-5.6 review
- パナソニックのSシリーズのカメラは、LUMIX S5で大幅に小型軽量化されたが、この20-60mm F3.5-5.6もそれに習って重さは350とS 24-105mm F4の半分、S PRO 24-70mm F2.8の1/3に抑えられている。値段についても同様だ。
- このレンズは軽量コンパクトながら、頑丈な造りだ。ズームリングは滑らかに動き、フォーカスリングは申し分のない重さがある。
- 20mmスタートの画角は、風景写真や建築写真では大きなアドバンテージになる。引きのない室内の撮影では、間違いなく更に利便性が高い。望遠端は短くなっているが、70mmから60mmへの短縮は、それほど重大なことではない。
- 手ブレ補正は搭載されていないが、Sシリーズのカメラは、全てボディ内手ブレ補正を搭載しているため問題はない。
- AFモーターはステッピングモーターで、動作は速く作動音はほとんどしない。動画を念頭に置いて設計されているため、フォーカスブリージングは最小限に抑えられている。
- 2枚の非球面と3枚のED、1枚のUHRレンズが採用されており、画質はとても素晴らしい。開放で撮影した場合でも、ズーム全域で非常に優れた解像力とコントラストが得られる。色収差は自動補正にも助けられ、画面の隅でも色のにじみはほとんど見られない。歪曲も同様で問題はない。
- 広角側は0.15m、望遠端は0.4mまで寄ることができ、最大0.43倍のクローズアップが可能なので汎用性が高い。
- スタジオの解像力テストでは、中央は全てのズーム域と絞り値で優れた値だ。隅の解像力は広角端では感激するような値ではないが、これは超広角レンズで近距離でテストチャートを撮影する場合は、ごく普通に見られる結果だ。実写ではズーム全域で画面の隅まで非常にシャープだ。
- 倍率色収差は、画面の隅でも完全に無視できる値だ。
- 歪曲は最小限に抑えられており、20mmでもほとんど目立たない。中間域から望遠側では歪曲は更に小さくなり、無視できる大きさだ。
- ズームの望遠端よりも広角端に不足を感じることが多い人にとって、このレンズは間違いなく最高のレンズで、広角ズームと標準ズームを付け替える手間を省いてくれる。望遠側は24-70mmのズームよりも短いが、それほど大きな違いはない。鏡筒の造りは高品質で、画質も素晴らしく、価格は手頃だ。非常にお買い得なレンズだ。
- 良い点:実用的で他にはないズーム域、比較的コンパクトで軽量、防塵防滴で優れた品質。
- 悪い点:望遠端がわずかに短い、可変絞り、いつものことだが距離目盛りがない。
パナソニックの20-60mm F3.5-5.6は、20mmスタートのレンズにもかかわらず、ズーム全域で十分以上の性能で、非常にコストパフォーマンスの高いレンズという印象です。特に風景や狭い室内での撮影が多い人は、非常に便利に使えそうです。最短撮影距離が短いのもポイントが高いですね。
まる
DC-S5のキットレンズとして入手しました。
20mmからのズームは広角レンズを持ち出す必要がなくりますね。
最短撮影距離は、レンズ先端からではなく距離基準マークからのため、レンズフードが被写体に触れるぐらい近寄れます。
クローズアップ撮影を多用される方は、保護フィルターの装着をお勧めします。
NiPi
S5とこのレンズをつけて色々撮影しました。
軽量さ、映り、20-60という画角、全てに満足しています。
S5もかなりの高スペック、良好な操作性であのコンパクトさに仕上がっているので非常に良い組み合わせだと思います。
この組み合わせでLumix Sシリーズが大好きになりました。
もっと売れて、パナソニックには魅力的な製品をどんどん出してもらいたいです。
muki
このレンズのためにLマウントにしたいくらいです。SONYは広角レンズ購入が必須になるので結果的に初期費用が嵩みます。