フルサイズミラーレスの販売台数シェアで首位ソニーをキヤノンが急追

BCN+Rに、最近のフルサイズミラーレスの販売状況と各社の販売台数シェアに関する記事が掲載されています。

急速に回復するフルサイズミラーレス、王者ソニーに迫るキヤノン

  • デジタル家電市場の中で、コロナ禍によって最も大きな打撃を被ったデジカメ市場。しかし、5月以降は徐々にコロナ前の水準に向けて回復しつつある。中でも、このところ力強く回復してきたのが、フルサイズのミラーレス一眼だ。
  • メーカーシェアも変化してきた。2018年の夏までは、ほぼソニーの独壇場で100%近いシェアを維持していた。今年は、特にキヤノンが投入した新製品の販売が伸び、販売台数シェアで34.7%を獲得。43.9%まで落ちてきたソニーのすぐ背後に迫っている。
  • ニコンは、主力製品がまだ発売されておらず、勢いは今のところ以前と変わらない。パナソニックは廉価モデルの投入で、5.8%と1桁シェアながらもようやく存在感が出てきた。一時ニコンを抜いたシグマは、ラインアップが1モデルだけということもあり、パナソニックに抜かれ2.6%に甘んじている。
  • レンズ交換型に占めるフルサイズミラーレス一眼の販売構成比をみると、この9月販売台数が10.7%と初めて2桁に到達。販売金額は25.0%と4分の1の市場にまで拡大した。いずれも過去最大だ。いまのところ拡大基調ではあるものの、勢いは物足りない。

FFmirrorless_share_bcn_201709-201009_001.jpg直近のフルサイズミラーレスの販売台数シェアは、ソニーの43.9%に対しキヤノン34.7%とEOS R5 / R6 が供給不足に陥っていることを考慮すると、キヤノンがよく健闘しているという印象です。

ニコンは13.1%とフルサイズミラーレスではトップ争いには加われない状況ですが、現在、新型機のZ6IIとZ7IIの発売直前なので、この2機種が発売されてからの推移に注目していきたいところです。

パナソニックは、これまでほぼ0%でしたが、S5が発売された9月には5.8%と、かなりまとまった台数が出るようになったようですね。シグマはWebカメラ需要もあって、春にはfpがかなり売れていたようですが、最近は少し低調のようです。