キヤノンの「24-70mm F4-6.3」「20-70mm F4-6.3」の特許

Canon Newsで、キヤノンのRFマウント用の標準ズームの特許が紹介されています。

Canon Patent Application: Small RF kit lenses

  • このキヤノンの特許出願(特開2020-190661)は、非常にシンプルな設計の小さなキットレンズのようだ。レンズ群の間隔が広いので、沈胴するように見える。キヤノンは次のように述べている。

    「ミラーレスカメラはボディが薄く小型軽量なため、それに合わせた小型軽量の交換レンズが求められている。ミラーレスカメラではミラーのバックフォーカスの確保が不要なため、レンズ設計の自由度が高くなり小型軽量なレンズを設計可能だ。特にミラーレス用の広角レンズは小型化が可能だ」

    多くの実施例が記載されているが、特に注目すべきものを紹介する。

    24-70mm F4-6.3
    焦点距離: 24.52 43.05 69.13
    F値: 4.10 5.10 6.44
    半画角: 38.46 26.68 17.38
    全長(全玉からセンサーまで): 109.15 104.79 112.88
    バックフォーカス: 14.65 14.65 14.65

    20-70mm F4-6.3
    全長: 21.66 41.66 69.12
    F値: 4.10 5.10 6.44
    半画角: 41.95 27.45 17.38
    全長(全玉からセンサーまで):115.09 108.18 118.44
    バックフォーカス:14.79 14.79 14.79

canon_patent_2020-19661_001.jpg

パナソニックの20-60mmが好評のようですが、キヤノンも20mmスタートの廉価な標準ズームを準備しているのかもしれませんね。

特許のデータでは、24-70mmと20-70mmのいずれも、フランジバックの分20mmを引いても全長はそれほど短くありませんが、沈胴式だとすれば、このデータよりもかなり小さくなりそうです。