ニコン「Z 6II」は素晴らしい画質とハンドリングだがブイログ用には向かない

ePHOTOzineに、ニコンのZマウントの新型機「Z6II」のレビューが掲載されています。

Nikon Z6 II Review

  • ボディはZ6とほとんと違いはないが、メモリカードスロットのドアを開くとSDカードスロットが追加されているのがわかる。Z6IIの重量はZ6の675グラムから705グラム(バッテリーメモリカード込み)に増えている。
  • AFは273点の位相差で画面の90%をカバーし、犬・ネコの動物検出にも対応している。AFは信頼性が高く、特に明るい場所での的中率は非常に高い。
  • EVFは369万ドット0.8倍で、解像度とクリアさには感心した。モニタは3.2型210万ドットで大きくて明瞭だ。
  • メニューは、最近の他のニコンのカメラと同じレイアウトで、セクションごとに色分けされていて、項目を素早く探すことができる。
  • バッテリーライフは340枚と短めなので、予備のバッテリーの携行を勧める。新しいバッテリーグリップも用意されている。バッテリーは一眼レフと同じEN-EL15が使用可能だが、USBでカメラ内充電をする場合はEN-EL15Bを使用する必要がある。

  • サンプル画像では、色乗りが良く色再現はとても満足行くものだ。肌色の発色は特に優れている。サンプルの撮影ではAFは暗い場所でも良好に動作した。
  • 高感度ノイズはISO50からISO3200までは非常に少ないが、ディテールはISO3200から減り始める。ISO12800になるとノイズは顕著になる。ISO51200までは色の彩度は維持されているので、用途によっては実用になる。ISO102400以上はノイズが非常に多くなるため、使用を避けた方が良いだろう。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では良好な結果で、デフォルトのAuto1ではわずかに暖色になる。白熱灯のプリセットはとても素晴らしい結果が得られた。蛍光灯ではオートホワイトバランスはまずまずの結果で、プリセットは多数用意されているので、照明に合うものが選択できる。

  • 動画はN-logも使用可能で、ボディ内手ブレ補正は手持ち撮影時のに役立つ。動画の品質は良好で、シャープでディテールに富んだ映像が得られる。内蔵マイクの風切り音を防ぐため、カメラ設定を調整するかウィンドシールドの使用を勧める。
  • Z6IIの価格は1999ポンドで、ボディ内手ブレ補正や4K(2月に60pが追加される
    )、高速な14コマ/秒の連写を備えているので、比較的リーズナブルだ。
  • Z6IIで残念なのはモニタが前を向かないことで、これはブイログに使いたい人には大きな問題になるかもしれない。また、バッテリーライフは短めなので予備バッテリーの携行を勧める。

  • Z6IIはZ6同様に優れた画質とハンドリングで、SDカードスロットの利便性以外の魅力もアップしている。画質は高品質なZレンズとの組み合わせでは、見事なシャープネスとディーテールで非常に感銘を受けるだろう。
  • 良い点:素晴らしい画質、14コマ/秒の高速連写、5軸手ブレ補正、SDカードスロットの追加、優れたハンドリング。
  • 悪い点:4K60pが2021年2月のアップデートまで使用できない、モニタが前を向かない、バッテリーライフがかなり短い。

 

Z6II は画質とハンドリングは極めて高い評価になっていますが、ここでは動体AFや連写のテストは行われていないので、本機のウリであるDual Expped6の効果はあまり良くわかりませんね。

また、本来なら目玉になるはずの4K60pも現時点ではまだ使用できないので、レビューに反映されていないのも残念なところです。自撮りに関しては、バリアングルモニタを採用しなくても、Z50のような下に大きく開くモニタにすれば解決できるかもしれませんね。