ニコンがD5/D850/D500をCFexpressに対応させる新ファームをリリース

ニコンが、D5 / D850 / D500のCFexpress Type Bカード対応を含む新ファームをリリースしています。

D5用ファームウェア(Ver.1.40)

  • CFexpress カード(Type B)に対応しました。
  • ワイヤレストランスミッター WT-6 および WT-5 を装着してネットワークに無線接続する場合に、接続する SSID の周波数帯(2.4GHz または 5GHz)が選べるようになりました。また、接続ウィザード内にある接続する無線接続先の選択画面および接続完了後の[ネットワーク]画面にて、SSID の周波数帯が確認できるようになりました。
  • 静止画ライブビューで撮影するときに、以下の条件をすべて満たす場合に正常にレリーズができずエラーが発生する現象を修正しました。

    • E タイプレンズと SB-5000 等のスピードライトを装着する。
    • FP 発光でシャッタースピードを 1/500 秒以上の高速になるように設定する。
    • リーズモードを[1 コマ撮影]に設定する。または self_time (セルフタイマー撮影)でc3[セルフタイマー]の撮影コマ数を 1 コマに設定する。

D850用ファームウェア(Ver.1.20)

  • CFexpress カード(Type B)に対応しました。
  • カスタムメニューの b6[中央部重点測光範囲]の初期値をφ8mm からφ12mm に変更しました。
  • 以下の現象を修正致しました。
    • 非 CPU レンズを装着し、[セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]にて焦点距離と開放絞り値を登録して、[静止画撮影メニュー]の[サイレント撮影(静止画Lv)]にて[する(モード 2)]を選択した場合、レンズの絞り環を開放絞り値に合わせても、レンズの種類によっては画像モニター上の F 値表示および撮影した Exif 情報の F 値が正しく表示されない。
    • 動画ライブビュー時に外部レコーダーへ HDMI 出力した際、カメラの画像モニターの音声レベルインジケーターと外部レコーダーの音声レベルインジケーターの R と L の表示が逆の動きとなっている。
    • サイレント撮影時に、以下の条件をすべて満たす時に、画面の一部が暗くなる場合がある。
      - [静止画撮影メニュー]>[サイレント撮影(静止画 Lv)]>[する(モード 1)]
      - レリーズモード:低速連続撮影(CL)
      - [カスタムメニュー]> d1[低速連続撮影速度]>[2 コマ / 秒]

    • VR レンズ装着時に、以下の条件をすべて満たす時にカメラが作動しない。
      - 静止画ライブビュー撮影
      - シャッタースピード:1.3 秒以上
      - [静止画撮影メニュー]>[長秒時ノイズ低減]>[する]
      - [静止画撮影メニュー]>[HDR(ハイダイナミックレンジ)]>[HDR モード]>[する(連続)]もしくは[する(1 回)]
      - レンズの VR(手ブレ補正)スイッチ:ON

D500用ファームウェア(Ver.1.30)

  • CFexpress カード(Type B)に対応しました。
  • 以下の現象を修正しました。
    • フラッシュ撮影時、[カスタムメニュー]> e3[フラッシュ使用時の露出補正]で、[全体を補正]と[背景のみ補正]のどちらに設定しても[全体を補正]と同じ撮影結果になる。

 

D5/D850/D500のCFexrpess対応が発表されたのは2019年の2月なので、2年近くかかったことになりますが、ついに対応ファームが正式にリリースされました。

特にD5/D850/D500をZ6/Z7と併用している方は、CFexpressカードを共用できるので、かなり便利になりますね。また、XQD使用時に比べて、スローダウンまでの連写枚数やバッファクリア時間などが改善されるのかが気になるところです。