ニコンがカメラの国内生産を終了しタイ工場に集約

AERAdotに、ニコンの国内でのカメラ生産の終了に関する記事が掲載されています。

ニコンがカメラ本体の国内生産を終了へ

  • ついにニコンは、70年以上続けてきたカメラボディーの国内生産に幕を下ろす。これまでボディーの製造は、宮城県にある「仙台ニコン」と、タイの「ニコンタイランド(NTC)」で行ってきたが、コスト削減のため、タイ工場に集約する。
  • ミラーレスカメラZ 7、Z 6の生産は9月末で完了し、10月からタイへの生産移管準備を開始している。デジタル一眼レフのD6も2021年度中にタイへ生産を移管する予定だ。
  • 1971年に設立された仙台ニコンは、仙台市の南に接する名取市にある。一眼レフの生産は「リトルニコン」の愛称で知られるEM(79年発売)から始まり、徐々に高級機の生産へとシフトしていった。海外の生産工場に対して技術指導を行う「マザー工場」としての役割も担ってきた。
  • 仙台ニコンは引き続き、カメラ生産における重要な役割を担うという。

    「仙台の生産工場は、およそ40年続いたカメラ生産をタイ工場に移管しますが、映像製品に必要な高機能・高精度な部品生産を継続し、タイの生産工場の生産立ち上げなどで今後もサポートして参ります。同時に、カメラ生産と新製品立ち上げで培った生産技術力、機動力をベースにニコンの将来を支える新規事業のスタートアップ工場としても活躍していきます(常務執行役員・映像事業部長の池上博敬氏)」

 

79年以来、ニコンの数多くの名機を造り続けてきた仙台ニコンでのカメラの生産が中止されてしまうのは、寂しいものがありますね。

とは言え、タイ生産でもカメラの品質が下がるわけではないと思うので、ユーザーにとっては特に問題はなさそうです。ただ、メイドインジャパンにこだわりがある人にとっては、残念なことかもしれませんね。