2020年のスチルカメラとビデオカメラの市場は3割から4割縮小、PCカメラは3.6倍に拡大

BCN+Rに、スチルカメラ、ビデオカメラ、PCカメラの2020年の販売状況に関する記事が掲載されています。

カメラ3カテゴリで大きな差、2020年コロナで受けた大きな影響

  • 世界中が未曾有の事態に陥った2020年。デジタル家電市場も大きな影響を受けた。中でも、同じようなカテゴリながら、影響がプラスとマイナスに大きく分かれた市場がある。カメラだ。国内デジタル家電市場のPOSデータを集計するBCNランキングのデータから明らかにする。
  • カメラ市場には大きく分けて用途別に三つある。写真撮影のデジカメ、動画撮影のデジタルビデオカメラ、PCと接続して画像や映像を撮影するPCカメラだ。これら3カテゴリで、2020年の販売台数前年比を見ると、デジカメが59.6%、デジタルビデオカメラが68.3%、PCカメラが359.3%という結果になった。PCカメラは19年比で市場が3.6倍に急拡大したのに対し、デジカメとデジタルビデオカメラは市場が3割から4割の市場縮小に苛まれたわけだ。
  • 新型コロナウイルス感染症拡大の影響が色濃く出始めたのは3月以降だ。PCカメラの売り上げは前年比3~5倍に急拡大する一方、デジカメとデジタルビデオカメラは6~7割減の水準に沈んだ。テレワーク需要で一気に売り上げが伸びたPCカメラと、外出自粛やイベントの中止などで使用機会が消滅したデジカメとデジタルビデオカメラで両極端なプラスとマイナスの影響が生じた。

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昨年は、新型コロナの影響で、スチルカメラとビデオカメラの販売は同じようなパターンで大きく落ち込んでいてますが、一方で、PCカメラは対照的に大幅に販売台数を増やしていて、同じカメラでも見事に明暗が別れましたね(シグマfpはWebカメラにも使えることから、テレワーク用としてよく売れていたようですが)。

カメラの販売は回復しつつあるところでしたが、今年もまた緊急非常事態宣言が発出されたので、昨年の春のようにカメラの販売が再び落ち込んでしまうのか気になるところです。