ニュースイッチ(日刊工業新聞)に、キヤノンCEOの御手洗冨士夫氏のインタビューが掲載されています。
- (光学産業事業は"産業の目"の拡大に期待がかかる)
ロボットや無人運転など、どのような形になったとしても入力装置の基本はセンサーとレンズだ。その技術が両方あるのは大きい。今後の光学産業事業をけん引するのはスマートシティー(次世代環境都市)に欠かせないネットワークカメラ関連。2億5000万画素の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサーをはじめ強みはいろいろある - (カメラや事務機器の業界再編が進むのか)
カメラは(オリンパス撤退で)むしろ再編が終わったのではないか。残る関心事は(オリンパスのカメラ事業を継承した)OMデジタルソリューションズの今後だろうが、国内に買い手がいるとは考えにくい。事務機器の環境はカメラほどは悪くはない。現状はコロナ禍の一時的な影響が大きく、再編はないだろう。
キヤノンの御手洗会長は、オリンパスの撤退でカメラ業界の再編は終わったと述べていますが、かなり厳しい状況にあると分析されているカメラメーカー(カメラ事業部)は、他にいくつもあるので、果たして御手洗会長の言うように、このまま落ち着くのでしょうかね。
はむたろす
>ロボットや無人運転など、どのような形になったとしても入力装置の基本はセンサーとレンズ
スマホで先の見えてるカメラ事業にリソースをつぎ込むのは、それを育てるというより肥やしにしたいからなんでしょうね。それが一番わかり易いのがソニーなんだろうと思います。カメラにしてもロボットにしても認識と制御という根っこは同じですし。
ushi
パナソニック、リコー、ニコンのカメラ事業は先行き怪しいと思うんだけど
sota
実はOMデジタルソリューションズ(が持つ特許資産等)を狙っているとか、
次に起こるカメラ業界再編の情報を掴んでおりそこで有利に動きたいとか、
そんなポジショントークなのだとしたらなかなかの策士ですね (穿った見方かもしれませんが…)
シュワシュワ
逆に言ったらセンサーとレンズの両方がないと苦しいとも取れます。
キヤノン、ソニーは両輪どころか三輪四輪としていけそうで良いですが、他社はどうでしょうか?
写真・映像文化に訴えるだけでなく、産業用品・実用品にまで広げられるメーカーは強いですね。
dk
再編の最大のテーマとしてニコンがどうなるか、が残っていると思いますね
pain
5年10年後にどうなってるか?と考えると
まだまだ撤退やら倒産する可能性の会社多い気がしますけどね
ロージンバック
正直なところペンタックスが生き残る可能性はどうなんでしょう?オリンパスのカメラ部門を吸収してミラーレスに本格参入するのが一つの道だと思うのですが。もちろん得意の小型カメラ部門でですが。
hamayu
今後伸長するADなどの車載センシングにはレンズとセンサーは欠かせないものでしょう、培ってきた技術が活かせる道です。
自社センサーを作れないところは趣味的に細々とやるしかないんでしょうかねえ
Mスクエア
やはり強い会社のトップは、先を見る目がありますね。
キヤノンユーザーが羨ましいです。
ニコン使いの私は、他社へ乗り換えも考えられず 他の方が仰っていたニコンの動向が気になっています。
産業の目としてのセンサーや光学技術は、今後も大きく伸びる事業になりそうですね。
どら
希望的観測かもしれないが、ニコンがこのまま終わるとは思えない。
とはいえ、今年が勝負の年だとは思う。今年何も起こせなければ、多くの方が想像している結果に収束するんでしょう。
kmz
今でもポケットラジオなんかを売り続けるパナさんはそう簡単に撤退しないと思います。
リコーさんもイメージングの比率が小さくthetaでB to B向けビジネスをやるなど少ない投資で上手くやっている印象です。
一番心配なのが他の事業も奮わないニコンさんですが、御手洗CEOは大丈夫だと踏んでいるのでしょうね。
プーアル
ニコンがカメラ事業を売れば、アイデンティティそのものがなくなってしまいます。
そういう意味でニコンのカメラ事業撤退はないと、考えているのではないでしょうか。
赤字は続いていますが、財務諸表からするとすぐに会社が傾く状況でもないです。
とは言え、より長期的にどうかとなると、戦略の転換は必要だと思います。
ニコG
御手洗さんはいつも戦略的な発言をしているので、このインタビューも裏を読む必要がありますね。OMデジタルソリューションズよりもニコンのほうが関心事なはずですが、それに触れず。なにか思惑がありそうです。
未来
御手洗さんはあくまで再編は終わったって意味で、撤退は含んでないです。
国内に買い手がいるとは考えにくい。とも言ってます。
それだけ厳しいので再編は終わったと言ってるのでしょう。
今後は買い手が付かず撤退だけって予想してるんでしょう。
X3
キヤノンは先見の明がありますよね。
さて、ひょっとしてCEOはニコンにエールを送っているのかなと思わせられました。
長年、ニコンは一眼レフの雄としてキヤノンとは双璧だった訳で、日本メーカーが独壇場のカメラ産業を引っ張ってきましたからね。
今い
NIKONが外国企業にM&Aされる事はあまり考えたくはありませんね。
事業の切り売りなどしてしまえばNIKONとは?と言う事にもなりますし。
3年ほど前に大量に早期退職された中に技術者も含んでると聞いているのでやはり心配です。
ジェラ
なるほど、確かに再編と撤退は違いますね。
「国内に買い手がいるとは考えにくい」
この言葉の意味するところは大きいですね。
周りは勝手なもので、どこどこが買って欲しいとか、統合して続けて欲しいとか、自由に言うけど冷静に見ると伸び代がある市場訳じゃないし現実はそうですよね。
taku
ニコンは腐っても三菱グループですので、傾いても三菱自工のように三菱商事や三菱電機など三菱グループの面々が支えるんだと思います。
パナソニックは業務用映像機器の余興として続けるでしょうし、OMはシャープが手を出しそうな気がします。
kmyn
入力デバイスには将来性を見込んでいるものの
民生カメラには収益含めて期待しているコメントはないですね。
当面は事務機器で維持でしょうか?
スマホやアクションカメラなど、小型なカメラがSNSでも主流を占める中
馬鹿でかいレンズの趣味性カメラにどこまでお付き合いいただけるのか
ここ1、2年注視していきたいと思います。
SAGA
再編から淘汰へ、そんな意味にも取れますね
老新星
デバイスの機能に依存して、撮影の幅が 上にも下にも広がって来たのですね。自分はミラーレスっていうのがどうもピンとこなかった、光学ファインダーでいいじゃないかと思っていました。瞳認識ができたことも、当該機種を使ったことがなかったのでやはりピンとこなかったのですが E-M1Xのターゲット認識やキャノンR5のAFの機能を見聞きし 最近の自動車の歩行者認識事故防止のシステム、中国などの社会監視個人特定のシステム、コロナ対策の病院や会社入り口などの顔認識体温確認などをひっくるめてセンサーの使い方がAIとくっついて新しい時代に入っていたんだと気付きました。これが上に広がった方。で、失礼ですが前記、下の方はスマホ写真の普及のことです。進んだ機能はいずれスマホに全部おりてくるでしょうから、もうスチルカメラは主な「写真事業」ではないという意味に受け取りました。そうだったのかあ。お恥ずかしい時代遅れですが納得しました。
ほ゜ち
企業が元気に生き残って産業用カメラ作っても、我々趣味カメラユーザーはあまり嬉しくないですね
f2er
キヤノンは何年も前に海外の監視カメラ会社を買収したりしているので、新しい発言をしている感はありませんが、画像に対するAI処理に触れていないのが気になります。付加価値は、画像処理>撮像素子設計・製造>レンズ設計・製造>光学ガラスの順か思います。
ボンボン
SAGAさんの意見に首肯します
再編と言えるような組み替えはもう起こらず、
今後は勝ち負けがはっきりしてきて淘汰が進むと読めます
Canon的には事業の先が見えてきている、という発言にとれますが
トヨヒデ
ニコンはセンサーの自社開発をしなかったというのが今でも尾を引いているのではないかと思っています。デジカメにとって重要なレンズとセンサー、その片方を他社に握られてしまっているのは致命的な気がします。
nullpox
終わった、というか、終わってないとキヤノンも困るんじゃないですかね。
いつまでも会長と社長を行ったり来たりできないでしょうし。
かめらびと
OMデジタルソリューションズに関しては、いえ、その他の危ないメーカーもそうですが、私の懸念はViltrox等の中国企業に買われる懸念です。
最近の傾向からレンズについては徐々に性能を上げてきており、一時期の中華製品は・・・みたいなものはなくなってきました。特に顕著なのがViltroxでレンズ・マウントアダプターも伸びてきており、まだノウハウのないカメラ事業を買収してSonyやSIGMAのようにカメラも出してくる・・・個人的には日本企業に頑張ってほしいのであまり望ましい状況ではないですが、そんな未来を予想しています。
スナッキー
ニコンさんへのエールと読んでる人もいらっしゃるけれど、僕にはセンサーが自社で作れないニコンさんは…という事を言っているように見えてしましました。
カメラ事業ではなくセンシング事業でしょう。クルマがIT化、ネットワーク化の主戦場になりAIと親和性をあげたドラレコの進化版が載ることになるでしょうから、標準的にレンズやセンサーが着く。
SONYもクルマやドローン作ってますし、ココからが本戦なのではないでしょうか。
4423
再編の終わりと言いますが、スマホの波がレンズ交換式カメラに波及して以降ではOMDS社が最初の動きだったのに、”終わった”というのはどういう意味でしょうか。
これまでが再編の”予兆”でしかなく、ここから再編が”始まった”とするのが妥当だと思うのですが。
この業界の雄、キヤノンを率いる人物の認識がこんな甘いもののはずがありません。
企業の代表者が、その立場であえて他社の実名を、しかもネガティブな文脈で挙げるというのも異例に感じますし、何かしらの意図があると穿ってみてしまいます。
ちばちば
ニコンはセンサーを自社設計してますよ。
Z、D6、D5、D500、Nikon1など。
D7200のセンサーはニコン設計、東芝製造で、ソニーセンサーよりも評価が高かったです。
ソニーのセンサーとカメラは別会社です。
カメラメーカーにとっては、ソニーの半導体会社は、設計したセンサーの製造委託先ということになります。
今後はセンサーも、半導体産業の盛んな台湾韓国メーカーのへの製造委託が増えてくるでしょう。
船越
キヤノンの会長・経団連の名誉会長ぐらいになるとうかつなことは言えないというのもあるのかもしれません。
悲観的な判断はもちろん、「予断を許さない」とか「わからない」というのも、「御手洗さんが言った」となると、いろいろと影響が出そうなので。
とおり
皆さん鋭い考察。
「国内に買い手がいるとは考えにくい」
「現状はコロナ禍の一時的な影響が大きく」
等のことから、OMについてはコロナが収まれば中国企業による買収(≠再編)はアリと考えてるように思えますね。
「事務機器の環境はカメラほどは悪くはない」
ことから、フジ・リコーは今のままじゃない?というのも透けて見てますが、ニコンについて言及するのは立場上問題があるから何も言えないのでしょうね。
小型機だいすき
「国内に買い手がいるとは考えにくい」
パナがOMDを買ってm4/3の資産を一元化する流れに期待してるんですが、キヤノンとしてはそれは無いと踏んでいるようですね。
そうなるとやっぱり外資企業が買うのかなぁ...?
SoA
コロナ後の反発需要も見込んでの発言のようですね。
個人的にもNikonはブランド力や歴史を考えるとOMのようになるとは考えにくい。Nikonにカメラ事業からの完全撤退を要求するような大口株主や銀行はいないと思いますし。
Ricoh/PENTAXの今後について御手洗会長から楽観的な方向の意見を聞けたのが一番良かった。
ジェラ
パナも最近「カメラ事業から撤退の瀬戸際」なんて経済誌にかかれているくらいですから、業界内ではおそらくそういった発展的な出来事は望めない雰囲気なんでしょう。
OMは今後最終的な引受先が決まるような準備をしていくと思うのでそこが国内にないとなると外資か撤退かといった形になりやはり再編ではなくなります。
Nikonについてはあえて触れていないみたいなので、今うかつなことを言えないというのが実際のところかもしれません。
リストラと生産拠点集約などでコスト削減策の最中ですし結果が出てくるのは少し後でしょうから。
うー
国内に不良債権と化したカメラ事業を買える余裕のあるメーカーは最早ないでしょう。
RICOH、PENTAXについては楽観的というより元より眼中にないのではないでしょうか。
PENTAXはともかく、RICOHなんかは世間的にもカメラも作ってる事務機メーカーという位置付けでしょうし。