DPReviewに、ソニーFE 35mm F1.4 GM のハンズオンが掲載されています。
・Hands-on with new Sony FE 35mm F1.4 GM
- FE 35mm F1.4 GM はFE 24mm F1.4 GMと非常によく似ており、軽量コンパクト設計だ。このレンズの重さは524グラム全長96mmで、ツァイスブランドのT*FE 35mm F1.4 ZAの630グラム全長112mmと比べると軽量コンパクトだ。フィルターサイズもツァイスの72mmに対し、GMは67mmだ。
- 驚くほど軽量にもかかわらず、このレンズは信じられないほどしっかりと造られているように感じる。
- 最短撮影距離は27cm、最大撮影倍率は0.23倍で、この種のレンズとしては平均的だが、ソニーは近接域の画質が非常に優れていると主張している。
- 二基のリニアモーターが搭載され、AFはほとんど瞬時に合焦するので、動きの速い被写体の撮影に適している。
- フォーカスリングの動きも滑らだ。フォーカスリングの動きはリニアで、回転速度に関係なく、常に動きと同じ量だけピント位置が変化する。この仕様は動画撮影用途に最適だ。絞りリングのクリックを解除することもできる。動画で唯一の欠点は、フォーカスブリージングが目立つことだ。
- このレンズの2つの個体で撮影する機会があり、その結果には感銘を受けた。このレンズは開放からシャープでわずか1ピクセルの幅の髪の毛を解像する。
- 軸上色収差は十分に補正されているが、少し見られ、開放で撮影したものを高倍率で見ると気が付くかもしれない。しかしF2に絞れば問題はなくなる。この点で、このレンズは他の35mmレンズよりも遥かに優れていて、FE35mm F1.4 ZAやFE35mm F1.8、シグマ35mm F1.4 Artを大きく上回っているが、クラストップのキヤノンEF35mm F1.4LIIには及ばない。
- FE35mm F1.4 ZA のアキレス腱の1つであったボケは、このレンズでは滑らかで心地よいものだ。玉ボケには年輪ボケが見られず口径食も抑えられている。
- 逆光ではフレアとゴーストは適切に抑えられており、レンズを太陽に向けても、コントラストを低下させるフレアや見栄えの悪いゴーストを出すのは難しかった。絞り込むと明確な光芒が現れる。
- 全体として、レンズのサイズと重さを考えると、このレンズの光学性能は非常に素晴らしいものだ。
新しいFE 35mm F1.4 GM は軽量コンパクトにもかかわらず開放から非常にシャープで、ボケもとても綺麗で、申し分のない性能のレンズに仕上がっているという印象です。
リニアなフォーカスリングと、クリック解除可能な絞りリングの採用で、動画でも使いやすそうですが、フォーカスブリージングが大きいのは少々気になるところですね。
しろ
f値は違いますが、シグマf1.2と比べるとどうですかね?
KJ
ソニーの35mmにまだ1.8が無い時、ツァイス1.4、2.8には
惹かれず勢い余ってRZ1RⅡを購入するも、αと併用すると使い勝手が
いまいちで現在は35mmと85mmの1.8を2台のボディーに着けて
使用していますが、カメラ1台レンズ1本で撮りたい時に
欲しいレンズです、RZ1RⅡと下取り交換しようか迷います。
Oort
最近、ソニーの1.4の方向性は良いですね。レンズの外装も実践的に感じます。
よだか
スキー場の人物クローズアップのシーン(例えば6枚目や15枚目)で後ボケが上側だけ輪郭がきつい奇妙な形になっていますが、これは電子シャッターを使用したせいでしょうか。