ニコンは当面はミラーレスに集中する、「勝負はこれから、巻き返す自信あり」

東洋経済Plusに、ニコンの常務執行役員のインタビュー記事が掲載されています。

当面はミラーレス集中、勝負はこれからだ

  • ニコンは人員削減や生産拠点の再編などを急ぐが、再建のカギはコスト削減ではなく、売上高の回復が握る。ニコンの映像事業を率いる池上博敬常務執行役員に話を聞いた。
  • 4月(のニコンの販売)は、レンズ交換式カメラの販売台数が前年同月比8割も減少しており、第1四半期(2020年4~6月)は本当に大変だった。ただ、中国を皮切りに世界市場は想定を超えるスピードで復調している。
  • (一眼レフとミラーレスの)食い合いを恐れたというより、市場を冷静に、客観的に見ることができなかった。
  • ミラーレス参入の際に一番懸念していたのは、EVFの性能をどこまで上げることができ、さらに撮影枚数が少なくても許されるかだ。一眼レフなら1000枚以上撮影できるが、消費電力が大きいミラーレスは500枚程度しか撮影できない。(その程度の撮影枚数では)プロやハイアマチュアなど、岩盤層の顧客に受け入れられるか疑問だった。
  • ニコン製作のEVFは非常に性能がよく、他社と比べても評価は高い。一眼レフのOVFと見分けがつかないという評価もあり、自信につながっている。

 

上記の続きは会員向け記事(無料)なので、登録して読んでみてください。簡単にまとめると「方針転換し販売台数の追求をやめた」「岩盤層にしっかり訴求」「当面はミラーレスに集中」「勝負はこれから。巻き返す自信あり」「プロ用のミラーレス最上位機種を開発中」というような内容になっています。

ニコンは決算の数字から先行きを不安視する声も多いようですが、当面はミラーレスに全力投球して巻き返す自信ありということなので、期待して見守って行きたいと思います。

また、2019年に方針転換して、台数を追うのを止めたと述べられているので、エントリーモデルは縮小の方向に向かいそうですね。プロ用のZマウント機に関しては、D5/D6クラスの機種を開発しているようなので、このカメラの出来次第では、Zマウントの訴求力が大幅にアップしそうです。