ソニーが、2021年3月期(2020年度)第3四半期の決算を発表しています。
・ソニー、第3四半期決算で純利益が1兆円の大台に(BCN+R)
- ソニーは2月3日、2021年3月期第3四半期の連結決算(2020年4~12月)を発表した。売上高が6兆7789億円(前年同期比4.1%増)、営業利益が9054億円(11.8%増)、株主に帰属する四半期純利益が1兆648億円(87.0%増)と増収で大幅な増益。純利益で1兆円の大台に乗せた。
- エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション分野(EP&S分野)の売上高は6490億円(0.2%減)で、ほぼ横ばいだった。製品ミックスの改善でテレビが増収に寄与した。
- 営業利益は、1058億円(32%増)の大幅な増益となった。テレビやデジタルカメラの製品ミックスの改善や、モバイル・コミュニケーションのオペレーション費用の削減が増益要因となり、デジタルカメラやテレビ、スマートフォンの販売台数の減少はマイナス要因となった。
- また、ソニーの業績をけん引してきたイメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)の売上高は2669億円(10%減)の減収となった。販売数量は増加したものの、ファーウェイなど特定顧客向けのモバイル機器向けイメージセンサーの大幅な減収と製品ミックスの悪化が原因だ。I&SS分野の大半を占めるイメージセンサーの売上高は2267億円(13%減)だった。
ソニーは増収増益で本当に絶好調ですね。カメラに関しては「販売台数は減少」と述べられていますが、それでも新型コロナの影響が大きかった第1四半期、第2四半期から順調に回復してきているので、心配はなさそうです。
イメージセンサーに関しては、需要が爆発的に増えていると言われているので、大幅な減収減益は少々意外ですね。
pine2020
>イメージセンサーに関しては、需要が爆発的に増えていると言われているので、大幅な減収減益は少々意外ですね。
米国の中国に対する輸出規制の影響で中国のスマホメーカーにイメージセンサーを売ることができず、その分の穴埋めができなかったということでしょう。
販売数量自体は増えているとのことなので、スマホ向けのイメージセンサーがいかに高単価かつ利益が大きかったのかが解ります。
FEBRUARY
今期は、木滅の刃の功績も大きいですね。
ソニーに強みは、ソフトとハードの相乗効果が狙えるところ。
いま伸びている企業の多くはそこを意識していると感じます。
ジェラ
コロナもあってカメラは軒並み厳しいけど逆に巣篭もり需要に乗って収益を出せる部門があるのは良いですね。
カメラに関しては台数減少傾向は織り込み済みだと思うので後はどれだけ効率的に利益を確保して行くかにかかっていると思います。
どりゃー
ソニーの主力事業はオンライン継続課金の音楽とか映画とかゲームになってるから、
売り切り型のメーカーとは全く違ってきましたね。
α・サイバーショット・ハンディカムで撮って、ブラビアやバイオで鑑賞して、DVDやブルーレイに記録するなどといった、ソニーエレクトロニクス機器のネットワークで映像ファンを囲い込むなんて戦略は遠くにいってしまいました。
キヤノンの世界ダントツトップ、デジカメなどの入力機器とインクジェットプリンターなど出力機器の両輪で稼ぐビジネスモデルも大幅に後退していますから、変貌を遂げたソニーの収益はより際立ちますね。
どりゃー
連投失礼します
ソニーのデジタルカメラの製品ミックスの改善とは
高単価製品へのシフトが上手くいった状況を示しているはず。
全般の数量は大幅減でも製品価格のアップで充分補う事ができ、
総仕上げとしてのα1の投入も連続した施策として進んでいるのでしょう。
かつてキヤノン・ニコンの高単価製品でガッチリユーザーを囲い込むという戦略を追うと宣言して、ミラーレスのシステムで実現したのは素晴らしい成果。
ボムボムプリン
SONYは多角経営で銀行や保険、ゲームや映像コンテンツなど「ハードウェア企業」という主観に囚われないよう変革したのが功を奏してると思います。
そして多角的に事業をやっていると、各事業で得たノウハウを横展開できると思うので、そこがさらにカメラ事業においても強みになっているんじゃないかなと思います。
やはりハードウェアだけでなくて、サービスも提供できる企業が生き残っていく気がします(Appleがハードだけで無くソフト面も力を入れているように)。