タムロンは2021年にミラーレス用レンズを5機種程度投入する

タムロンが、2020年12月期 通期の決算と2021年の計画を発表しています。

タムロン決算説明会資料

  • 2020年の決算:デジタルカメラ市場が従来の縮小傾向に加えて、様々な規制や購買契機の減退により、レンズ交換式カメラ、交換レンズ市場は台数ベースで前期比約40%減、コンパクトデジタルカメラは約半減と大幅減となった。
  • 写真関連事業では、売上高が前期比126億円の減収となった。営業利益は、大幅減収の影響を受け、39%の減益となった。減益幅は大きくなったが、計画に対して利益は改善し、大幅減収のなかで利益率15%台を確保することができた。
  • レンズ関連事業は、売上高が前期比49%もの大幅減収となったことで、8千万円の営業赤字となった。

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  • 2021年の計画:写真事業は、自社ブランドでは3億円の増収、OEMでは受注機種増及び2020年低迷の反動増により20%増収を見込み、売上高は前期比10%増収の370億円を計画している。
  • 自社ブランドでは、一眼レフ用の減少が見込まれるが、ミラーレス用の売上増で補い増収を図る。ミラーレス用の売上構成比は2020年で約60%まで高まったが、2021年は、既に1月に発売したAPS-Cサイズミラーレス用大口径標準ズーム17-70mm F/2.8 のB070を皮切りに、年間5機種程度を発売し、売上高構成比を約80%へと高めていく。

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昨年のタムロンはカメラ店の交換レンズの販売ランキングでは1位の常連で、非常によく売れていたという印象ですが、決算の数字を見る限りでは、やはりコロナ禍の影響は甚大のようですね。

2021年の計画では、タムロンブランドのミラーレス用のレンズを5本程度投入するということなので、これまでと同程度のペースでの新製品投入になりそうです。また、ミラーレス用レンズの売上構成比を2020年の60%から80%まで高めるということなので、今年もEマウント製品中心の展開になりそうですね。