ソニーが「FX3」を正式発表

ソニーが、α7S IIIをベースにしたコンパクトなフルサイズの動画機「FX3」を正式に発表しました。

Sony adds compact full-frame FX3 to Cinema Line(DPR)

  • ソニーが、多くの情報がリークしていたフルサイズのビデオカメラ「FX3」を正式に発表した。FX3はCinema Lineの動画カメラの入門機で、αブランドを冠しており、FX6とα7S III との間に位置している。
  • センサーはα7S IIIと同じ12MPのフルサイズBSI CMOSセンサーで、全幅読み出しのUHD 4K60pや若干クロップする4K120pなど、α7S IIIと同じ4K動画機能を搭載している。動画のビットレートとコーデックはα7S IIIと同じで、これはXAVC HSまたはXAVC Sで10bit 4:2:2を意味する。加えてAll-I H.264のXAVC S-Iでも録画可能だ。FX6にあったDCIは採用されていない。

  • FX3のボディはコンパクトな防塵防滴仕様で、シーリングの外側のエリア(センサーと画像処理エンジンの近く)にクーリングファンが装着されているため、α7S IIIよりも長時間の録画が可能だ。FX3には、α7S III 同様に像面位相差AFとボディ内手ブレ補正が搭載されている。
  • 他のスチル、動画用の姉妹機と異なりFX3にはファインダーが搭載されていない。上部の側面に1/4-20 UNCコネクターが装備されているので、ケージなしでアクセサリの取り付けが可能だ。

  • FX3にはXLR / 1/4" TRSアダプター内蔵のトップマウントハンドルが同梱されており、最大4チャンネルの音声信号を送ることができる。
  • FX3の希望小売価格は3899ドルで、2021年3月中旬に発売される。

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最近よく話題になっていた、ソニーの業務用のEマウントの動画機「FX3」が正式に発表されました。業務用機としては軽量コンパクトで、価格もそれほど高くないので、α7S III を動画用機として検討していた方には、FX3も有力候補になりそうですね。

FX3にはアクティブクーリングシステムが採用されているので、厳しい環境で使用する場合や、高フレームレートで長時間の録画をする場合には安心感が高そうです。

[追記] 国内でもFX3が正式に発表されました(プレスリリース)。希望小売価格は45万9000円(税抜)で、3月21日発売予定となっています。