OMデジタルソリューションズは年内に「おー」と声を上げるような新製品を出す

AERAdot に、OMデジタルソリューションズの最高技術責任者のインタビューが掲載されています。

写真家・赤城耕一が新会社を直撃!

  • (社名はどのよう決まったのか?)
    昔もいまも、われわれが考えている製品の価値は変わらない。そのうえで、事業を続けていきます、というメッセージを込めるには「OM」がいちばんいいと考えた。

  • (オリンパスのロゴをいつまで使えるのか?)
    少なくとも当面は「オリンパス」でいく。でも、これからもずーっとオリンパスという名前でやっていくのがいいのか。そこはよく考えたいと思っている。いずれにせよ、お客様に不安を与えるようなブランドチェンジをするつもりはない。

  • (カメラのマーケットが縮小するなかで新会社を立ち上げた経緯は?)
    カメラ市場の変動に合わせて組織の中身を変えていこうとしてもオリンパスの中ではなかなか難しい。よりシンプルに製品を作って、それを届け、お客様に販売する。それができる構造をつくっていくにはオリンパスから独立して、自分たちの差配でいろいろなことをできるようにしたほうが事業を続けられる。

    新会社の社員数はこれまでの事業部と比べて約半分に減らした。グローバルの人数で約2000人、そのうち国内は280人。映像事業というのはレンズがキモなので、光学設計者にはけっこう来てもらった。ただし、開発部門全体では人数は減らしている。


  • (黒字化されなかったらJIPに売却されてしまうのか?)
    かなり会社の構造を軽くして、現在のコロナ禍やカメラ市場の変動にも耐えられるような体制をつくっている。あまり無理のない計画に対して黒字になるような事業体質に変えている。それについてはご安心いただきたいと思う。

  • (マイクロフォーサーズにこだわる必要はないのでは?)
    2020年の国内市場における「レンズマウント別台数シェア」でマイクロフォーサーズはNo.1を達成した。マイクロフォーサーズシステムが必要とされている証だと思うので、引き続きシステムの拡充をしていきたいと思っている。

  • (マイクロフォーサーズの市場が小さくなると、半導体メーカーがセンサーを作ってくれなくなるのでは?)
    こちらからオーダーして、開発費を出して、センサーを作ってもらう、という流れなので、その点については心配ないと思う。

  • (フルサイズでは到底できないレンズはm4/3でできないか?)
    これを使えば撮影シーンが変わるよね、というところまで考えたレンズを企画していきたいと思う。

  • (PEN-Fみたいなカメラをなんとか採算が合うくらいで出せないか?)
    可能性はあると思う。趣味性が高いものを安く売ってしまうとまったく利益が出ないので、やるとすれば適正な値段で売る。趣味の方向けの製品は数量は出ないが、数自体はカタい。そこをきちんと見極められれば、出せる可能性はあると思う。

  • (当面、新しいカメラやレンズは出ない?)
    いえいえ、そんなことはひと言も(笑)。新しいものを出すというのがわれわれメーカーの使命だと思っている。ということで出ます! 年内に、時期は話せないが、現在頑張っている。当然、一つだけではないので、そのなかにはみなさんが「おー」と声を上げるような、特集を組まなきゃ、みたいな製品が含まれている。

 

「おー」と声を上げるような新製品が、どのようなものになるのかとても楽しみですね。E-M1シリーズを進化させた正攻法のモデルなのか、キヤノンの新コンセプトカメラのような変化球なのか、興味深いところです。

また、後継機は登場しないと噂されていたPEN-Fですが、ここでは「可能性はある」と述べられているので、期待してもよさそうな雰囲気ですね。