富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」は収差が目立たず非常に優れた画質

DigitalCameraWorldに、富士フイルムの新しい広角単焦点レンズ「XF18mmF1.4 R LM WR」のハンズオンが掲載されています。

Hands on: Fujinon XF18mmF1.4 R LM WR review

  • XF16mmF1.4とは焦点距離が2mm違うだけだが、XF18mmF1.4にはリニアモーターが採用され、光学系も6年前のXF16mmF1.4よりもずっとモダンで高性能な設計になっている。
  • 全長75.6mm、重さ370gで、この種の広角レンズとしてはかなり軽量コンパクトで、これはフルサイズに対するAPS-Cの利点だ。
  • AFはリニアモーターが採用され、動作は高速で作動音はほとんどなく、スチルと動画の両方に理想的だ。

  • レンズを取り外すとカタカタという音がするが、カメラに装着して電源を入れているときは音はしない。性能に影響はなさそうだが、電源が入っていないときにフォーカシングレンズが固定されていないのかもしれない。テストしたレンズはプリプロダクションモデルなので、製品版でも同じ仕様なのか確認する必要があるだろう。
  • 実写では、目立った歪曲や色収差、周辺光量落ちはなく、シャープでクリアだ。開放でもディテールは豊富でコントラストも高い。木の枝のような条件の厳しい被写体でも色ズレは目立たない。
  • さまざまな条件と絞り値でテスト撮影したが、製品版のレンズでも同じ性能なら、ユーザーは間違いなくとても満足するはずだ。開放ではわずかにソフトになるが、これは後でラボテストで確認したいと思う。

  • デザインはシンプルで質素だが、サンプル画像の画質は非常に優れていた。フルサイズでは28mm F1.4は珍しいレンズではないが、APS-Cでは富士フイルム以外ではあまりないレンズだ。既にXF16mmF1.4があることを考えると、XF18mmF1.4の追加は若干奇妙で、両方のレンズを買うことはなさそうだ。
  • 良い点:ポピュラーな換算27mmの画角、F1.4の明るさ、絞りリング、強力なリニアモーター。
  • 悪い点:XF16mmF1.4にスペックが非常に近く価格も同じ。

 

XF18mmF1.4はDPReviewのサンプルでもかなり魅力的なレンズに感じましたが、DigitalCameraWorldのハンズオンでも高評価のようですね。XF16mmF1.4にスペックが近いことが指摘されていますが、広角の換算3mmの違いは結構大きいので、XF16mmF1.4を既に持っていても、このレンズを追加する人は結構いるような気がします。