ニコンの2021年3月期の映像事業は「Z7II」「Z6II」の販売が好調でミラーレスはボディ・レンズ共に増収

ニコンが2021年3月期の決算と、2022年3月期の通期見通しを発表しています。

決算短信・説明会資料(以下、映像事業に関する部分のみまとめ)

  • 映像事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりデジタルカメラ市場は一時的に大幅な需要減少が見られましたが、下半期以降に急速な回復が見られた。
  • レンズ交換式デジタルカメラは、フルサイズミラーレスカメラ「Z7II」「Z6II」の販売が好調に推移した。また、ミラーレスカメラ用交換レンズのラインナップを拡充させ、プロ・趣味層向け中高級機の拡販に努めた。しかしながら、市場の縮小傾向に加えて新型コロナウイルス感染症拡大の影響による需要低迷もあり、販売台数は減少した。
  • これらの結果、当事業の売上収益は1,502億18百万円、前期比33.5%減、固定資産の減損損失や構造改革関連費用を計上したこともあり、営業損失は357億79百万円(前期は171億53百万円の営業損失)となった。
  • 今後の見通し:映像事業では、コロナ影響があった前年と比較すると、2022年3月期のデジタルカメラ市場は回復することが予想される。

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2021年3月期の映像事業の決算は新型コロナの影響が甚大で、非常に厳しい数字になっていますが、Q3からは回復基調になっていて前回予想よりも良い数字が出ているので、今後上向きになっていくことが期待できそうです。

「Z7II」「Z6II」は各所のランキングや販売店のコメントでは、あまり売れていないような印象を受けましたが、販売は好調に推移しているということなので、少なくともニコンの期待に応えることはできているようですね。

2022年3月期の映像事業は増収増益を見込んでいるようですが、販売台数は2021年よりも少なくなると予想しているので、引き続きハイエンド機に注力してシェアを追わない戦略が継続しそうです。