ニコン「Z 85mm f/1.8 S」は画面全域で高解像力でトップクラスの性能

DxOMarkに、ニコンのZマウント用の中望遠単焦点レンズ「Z 85mm f/1.8 S」のスコアとレビューが掲載されています。

Nikon Nikkor Z 85mm F1.8 S Lens review: Sharp prime

Z85f1.8 AFS85f1.4 AFS85f1.8 FE85F1.8 FE85F1.4GM Batis1.8/85
総合 49 46 45 46 49 45
解像力 41 35 29 40 36 35
透過 1.9 1.6 2 1.8 1.5 1.8
歪曲 0.1 0.2 0.1 0.3 0.1 0.4
周辺光量 -1.1 -1.8 -1.7 -2 -1.9 -2.3
色収差 3 7 4 5 3 5
  • Z85mm f/1.8 S は、全ての絞り値で画面全域で高解像力で、ニコンのレンズでは屈指の性能だ。歪曲はごくわずかで、倍率色収差も非常によく補正されており、周辺光量落ちも開放でわずか-1.1EVだ。透過率も1.9Tと優れている。
  • 解像力は回折の影響が目立つF22を除いてどの絞り値でも画面全域で高いが、ハイグレードのSシリーズのレンズなので、これは予想の範囲内だ。
  • 色収差は中央はほとんど見られないが、隅ではいくらか残っている。しかし、その隅でさえ非常に低いレベルだ。
  • Z85mm f/1.8 Sは優れた解像力で、収差が十分に良く補正されたレンズだ。価格は少し高く感じるかもしれないが、ライバル各社の最高性能のレンズに比肩する性能で、価格にかかわらず現在入手可能な最高の単焦点レンズの一つだ。

 

DxOMarkのスコアはボディの解像力に依存するので、比較対象には同程度の画素数のテスト機(ニコンはZ7とD850、ソニーとツァイスはα7R II)でテストされているデータをピックアップしました。

Z85mm f/1.8 S は非常に高解像力で収差が少なく、今回のDxOMarkのテストでは申し分ない性能という印象です。特に周辺光量落ちでは、-1.1EVとライバルにかなり差をつけているようで、この値なら実写ではほとんど隅の落ち込みは気にならなそうですね。

一眼レフ用のAF-S85mm f/1.8Gと比較すると、Z85mm f/1.8 Sは解像力の差が顕著で、あまりマウントによる差が出ないと言われている望遠レンズでも、新しいZレンズはかなり進化していることがわかりますね。